ヴァーツラフのブログ

改名しました(2020/09/05)

【復活】HoI4AAR/Unter dem Doppeladler/導入

f:id:Eiger:20180704222108j:image

Grüß Gott! Ich bin Pilsner-Urquell.

(こんにちは!私はピルスナー・ウルケル。)

オーストリア方言

 

今回からむさ苦しい主に代わって当AARの語り部を務めるわ。よろしくね。

色々あって復活まで本当に長い時間がかかって申し訳ありませんでした、と主は平謝りしているわ。

まず今回のシリーズは、スウェーデンの会社Paradoxが出している第二次世界大戦を扱った歴史シミュレーションゲームHearts of IronⅣ(HoI4)」をプレイしたレポート、AAR(After Action Report)よ。

ちなみに、PCとiPhoneの両方から書いているので、もしデザイン面でお見苦しい点があったらご容赦をお願いするわ。主に画像とか。

このAARは、親愛なるジョニーさんが作り、主がそのアドバイザーを務めるMOD(要はプレイヤーによるゲームの書き換え)、「Austro-Hungarian Empire(AHE)」環境下でオーストリアハンガリー二重帝国でプレイしたものとなるわ。このAARはHoI4を知らない人にも分かるように書いていこうと思っているわ。

これがそのHoI4よ。Steamというオンラインゲームショップで買えるの。

Hearts of Iron IV on Steam

お値段3980円。さんきゅっぱ。

まあしょっちゅうセールで半額以下になったりするから、その時にでも買ってちょうだい。「日本語はサポートされていません」的な警告が出るけど、「ワークショップ」に行けば無料かつクリック数回だけで日本語に出来るから大丈夫よ。有志の翻訳者の方々には本当に感謝なのだわ…。

そして、数あるMODの中で今回使うのがこのAHEMODよ。

Steam Workshop :: Austro-Hungarian Empire

f:id:Eiger:20180714191609j:image

さあパラドゲー沼にどっぷり浸かって夜を見失い人生を投げ捨てるがいいのだわ。

あ、念のため補足するけどPCだけよ。スマホじゃ動かないから。

 

HoIシリーズとは、第二次世界大戦の国にプレイヤーという神が降臨すればどうなるかというゲームよ。今作4では、戦略と生産に特に焦点が当てられているわね。

このMODでは、HoI4ゲーム開始年である1936年には本来なら存在しなかった、オーストリア=ハンガリー二重帝国(君主国)がプレイ可能よ。

f:id:Eiger:20180705015844j:image

しかも最初から領土が完全体で、ある程度の国力があって、周辺国からイチャモンつけられることも無いし、強烈な特性が無いことやプレイの自由度の高さから、実はバニラ(MODを入れてない素のゲームの状態)のどの国よりも初心者向けだったりするの。HoI4のMODの着脱は超カンタンだし、初心者にこそ是非試して欲しいわね。もちろん上級者にもオススメよ!

ただ、HoI4そのものもAHEもまだ発展途上で、日進月歩で環境が変わっていっているわ。既にリリースが予定されているまだ見ぬ新DLC「Man of the Gun」では「燃料」の概念が追加されたり、海軍やアメリカの充実が予定されているそうよ。

 

もう少し突っ込んだ話をすると、デフォルト状態の領土への周辺国からの領土要求は一切無いわ。

史実とHoIに詳しい人には、二重帝国が存在し、かつ手出し出来ないことで、本来ならオーストリアチェコを養分にして強くなるドイツがクソザコナメクジになるだろうとの懸念もあると思うけど…

そこはドイツに補って余りある工場が補填されているわ。アンシュルス等のNFも、二重帝国の領域が対象のものは全て、工場が増えるだけの効果に置き換えられているの。だからそういった心配はご無用なのよ。

まあ、その分ドイツを食べると滅茶苦茶美味しかったりするのだけれど…。

 

で、次は私自身の説明が必要ね。私はチェコが世界に誇る究極のビール、「ピルスナーウルケル」を擬人化した存在で、言わばウルケルの精ね。

ウルケルというビールそのものについては、このブログの他の記事で主が気持ち悪いほど熱く語っているから詳細は割愛するけれど…。

f:id:Eiger:20180705013419j:imagef:id:Eiger:20180705013453j:imagef:id:Eiger:20180705013532j:image

まずウルケルを愛してやまない主が案を出して、仲の良い絵描きさんにイラストを描いてもらったわ。

さらに二重帝国軍の将校のBL小説を書いていらっしゃって、二重帝国の軍服の知識と愛情について他の追随を許さないウィーン在住の日本人の方から軍服の考証を受けたの。二重帝国軍服と言えば一般的には青色のイメージがあると思うけれど、これは参謀将校のだから例外なのよね。

f:id:Eiger:20180705013703j:image

さらにさらに、私はピルスナーウルケル公式Twitterアカウントから認知を受けてもいるの。

凄いでしょ⁉︎

(主のガバガバ英語は気にしないでね!)

f:id:Eiger:20180705014211j:image

ウルケルは1842年に開発されてから現在まで好評を博し続けているわけだから、二重帝国(1867〜1918)にも1936年にも当然存在したわけよ。今回私が語り部に選ばれたのはそういう背景があってのことなのよ。

一応設定としては私はドイツ系チェコ人、南ドイツ・オーストリア方言ドイツ語を母語にしているわ。実はチェコ語はほとんど出来ないのよね…お勉強しなくちゃ…。

お家(ビール工場)はベーメン(ボヘミア)のピルゼン(プルゼニュ)よ。

f:id:Eiger:20180705015525j:image

当AARでは帝都ウィーンが主に舞台になるけど、主の趣味でブダペストプラハとかにも頻繁に出張してグルメ旅をしたりするわ。特に指揮権も戦闘力も無いけど前線に行ったりもする予定よ。

 

さて、HoI4には決まった勝利条件は無いから、自分で設定する必要があるわ。

今回の目標と縛りは…

・ディシジョンで「中欧帝国」を作る

・政治体制をデフォルトの中道から変更しない。ハプスブルク家決死擁衛。

ソ連を倒す

・初期領土のインフラを全て上限のレベル10まで引き上げ、建設スロットを使い切る(しっかり国内を開発する)

以上よ。

 

そして環境について。

難易度は申し訳ないけど真ん中の一般兵で。特定の列強国のカスタム強化/弱体化もナシよ。史実AIはON。主は頭がザンネンなせいで、割とHoIは古参兵だけど大して上手くないから…ごめんなさいね。

DLC(有料の拡張パック)は、2018年7月現在で発売されている「Together for Victory」と「Death or Dishonor」と「Waking the Tiger」の3つ全てを導入するわ。

AHEにはAI国家にもDLCは適用されてるから、例えばWtTを使って史実モードをOFFにすると、国防軍ヒトラーに反抗するルートなどが見られることがある…はずよ。理論上は。

利用するMODは以下の通りよ。

・Coloured Buttons(ゲーム内の各種コマンドボタンをカラー化)

・Additional Japanese map fonts

・Japanese Language mod (日本語化。AHEには必須)

・More Division Icons(師団アイコンを増やす)

・Strategic View Adjustments(後述の「前線」と「攻撃線」をカラーにして見やすくする)

・Austro-Hungarian Empire(肝心なやつ)

 

ところで、二重帝国から「中欧帝国」になるには、二重帝国初期領土全て+初期ドイツ領土全て+ポーランド西部+北イタリア+ルクセンブルク+最初リトアニア領だけど後でドイツ領になるメーメルを「支配」する必要があるわ。

「支配」というのは講和会議によって正式に割譲された領土ではなく、戦争中に敵国の領土を自国軍で仮占領しただけの状態ね。

つまり、二重帝国は自国領土を保持したまま連合・枢軸・共産の三大陣営全てと戦って、上記の土地を奪わなければならないの。ただし、三陣営全てを同時に敵に回したり、連合陣営を講和会議のテーブルにつかせる(=実質世界征服)までする必要は無いってことになるわね。

 

それじゃあ、いよいよゲームを起動していくわね。 (カチカチッ)

 

 

二重帝国MODを入れて、ONにするとこういうメニュー画面になるわ。

f:id:Eiger:20180706154935p:plain

当然シングルプレイで…ニューゲームで…シナリオは36年しか遊べないからその画面は無くて…

これが国家選択画面よ!

f:id:Eiger:20180706155342p:plain

 主要国として選べるようになっているわ。今回はオーストリアハンガリーにするけど、「その他の国家」から当時の世界中の全ての国が選べるわ。

 

で、起動したものがこちらよ。

f:id:Eiger:20180706161814p:plain

 1936年1月1日12時で停止、これがプレイ画面の最初の状態よ。

次回は1936年としてこの続きをやっていくわね。乞うご期待!

次回(1936年):

http://eiger.hatenablog.com/entry/2018/07/07/175104

 

ヨーロッパ旅行にあたって(後編)

 

こんにちは。

f:id:Eiger:20180428021930p:image

今回は中編(http://eiger.hatenablog.com/entry/2018/04/27/194719)の続きとなります。

この後編では、ヨーロッパの現地での楽しみ方や気をつけるべきことを解説させて頂きます。

 

○最初に

まず念頭に置いておかなければならないのは

f:id:Eiger:20180501222829j:image

です。

日本は何かと過保護な国ですが、そこは異国。自分の身は自分で守るつもりでないといけません。とはいえヨーロッパは世界の中では比較的治安が良い地域ですから、警戒しすぎて旅を楽しめないのも損です。では具体的に何をどうすれば良いのか?ということを述べていきます。

 

まずは言葉です。

私自身が編み出した作戦なのですが、「こんにちは」「ありがとう」「お会計お願いします(これはいくらですか?)」の3フレーズだけは、その国の公用語を覚えておくと便利です。

それ以外は中学レベルの英語、Google翻訳、筆談、絵図を指差し、金額を電卓に打ってもらうなどでどうとでもなります。

まあ、その国の言葉が分かるに越したことはないのですが…。

英語にコンプレックスを持つ日本人は多いですが(私も全然出来ません)、向こうも大抵は非ネイティヴなので安心してください。むしろ互いにたどたどしいので逆に聞き取りやすかったりします。

一点注意するとしたら、注意喚起の「すみません」のつもりでSorryと言わないでください。

「すみません」をスナック感覚で使うのは日本の風習です。ヨーロッパだと「申し訳ありません。謝罪します。責任は私にあります。」という意味になってしまいます。そんなに軽い感覚で言う言葉ではないのです。

余力があれば、各国語でExcuse meにあたる言葉を覚えておきましょう。

もし外国語に詰まって何も出てこなくなっても、黙るのが一番良くありません。最悪日本語でも良いので、とにかく音声を発しましょう

 

 

余談ですが、トイレの性別も要注意です。私は以前オーストリアで「D」(女性)と「H」(男性)とだけ黒字で書かれた2枚の扉の前で、どちらが正解か分からず立ちすくんだ経験があります。その時はたまたま50:50に勝ちましたが…。

ドイツ語を学んだ今となっては分かります。

「D」はDamen ダーメン (女性)で、「H」はHerren ヘーレン(男性)です。

「男は入っちゃダーメ」、と覚えましょう(雑学)

 

次に睡眠について。基本的に、ホテルや夜行列車の客室内など安全な場所以外では眠らない方が吉です。

体力を使い果たして電車の中で眠りこけてしまったりすれば、高い高い授業料を払わされると思った方が良いでしょう。

体力についてはくれぐれも万全を期しましょう。三食しっかり食べ、夜6〜8時間はぐっすり眠る、携行する荷物は出来るだけ軽量にする、などは大前提です。

観光の最中でも、体力の限界を感じれば躊躇なく休憩を挟んだり、ホテルに引き返すなどして下さい。

 

あとは本来なら日本でもですが…携帯見ながら歩かない。これは絶対です。

 

◯移動する(市内)

ヨーロッパの都市では路面電車(トラム)、地下鉄、バスが市営で統一されているのが一般的です。(タクシーは例外)

そのため料金体系が「90分でいくら」「片道いくら」など非常に分かりやすくなっています。東京のようにJR、地下鉄、私鉄を乗り継ぐから料金がかさむということはありません。

トラムの路線図がホテルや観光案内所には無料で置いてありますので、貰っておくと吉です。

タクシーはヨーロッパには悪徳業者が多いので、価格の明示が無いとか決められた色をしてないとなれば、極力避けた方が無難かと思います。

 

観光なら24時間券が非常にオススメです。(有効期間が長い券ほどコスパが良いので、滞在日数に応じたものを買いましょう)

ハンガリーの首都ブダペストの市内交通機関24時間券(800円くらい)

f:id:Eiger:20180523165902j:image

切符の購入は地下鉄の駅、ホテルの窓口、またはタバコ屋さんにて行ってください。

路面電車やバスの停留所では買えないことに注意してください。

 

「(都市名)Card」というのもあります。期間内交通機関乗り放題、主要観光施設の入場が無料または大きな割引、大きなレストラン等のクーポンがついていたりと恩恵は大きいのですが…とにかく高いです。よほど精力的にその都市を満遍なく見て回らないと元が取れないので、あまりオススメしません。

 

実際に現地に行くと、タダ乗り(キセル)がバレにくいように見えて、ついついやってみたくなりますが…絶対にやめてください。

現地人などはどう見てもタダ乗りしてそうですが、ちゃんと年単位の定期券を持ってます。

 

切符は買うだけではダメで、打刻をしなくてはなりません。

地下鉄の駅や、バスやトラムの車内にはこういう打刻機

f:id:Eiger:20180523171525j:image

がありますので、きちんと切符を挿し込んで打刻してください。

買った時から有効期間スタートなのではなく、打刻した時からスタートなのだということに留意してください。

タダ乗りや、切符を買っていても無打刻または期限超過での乗車が検札でバレると重い罰金が課せられますので、くれぐれも注意してください。

また、ヨーロッパでは右側通行が基本です。

(イギリス、アイルランドキプロス、マルタは例外で左側)

ヨーロッパに来てすぐ、日本に帰ってすぐは、行きたい方向とは反対側に行ってしまいがちなので、くれぐれも注意しましょう。

 

前編でも触れましたが、観光していると思いの外とんでもない歩数を歩きます(1日2万歩とかザラです)。旅行前から歩く習慣をつけておくことを推奨します。

 

まだ私が試したことは無く、次の旅行で初めて使う予定なのですが、「Hop on- Hop off Bus」という物に今は注目しています。

決まったコースを20〜30分ごとにぐるぐる走っている観光バスに、その日の間は乗り降りし放題というものです。

(日本語があるとは限りませんが)音声ガイド付きで、無料Wi-Fiも飛んでます。

もちろん市営ではなくお金は別に発生しますが、歩数と疲労を減らすのにはとても有効だと思います。

 

◯移動する(遠距離)

都市間を鉄道またはバスで移動する場合を想定しています。

まず、鉄道駅には改札がありません。誰でも入れます。

切符は事前に窓口やオンラインで買うか、車内で検札の時に買うかです。大抵オンラインで買うとちょっと安いです。バスでは運転手か、発車前にバスの脇にいる係員から直接切符が買えます。

特急列車には原則として1等車(さらにビジネスとファーストに細分化している場合もあり)と、2等車の区別があります。

1等車(強いて日本で言えばグリーン車)の恩恵としては、

・座席が2×1列配置なので、1人あたりのスペースが広くてくつろげる(2等車は2×2なので狭い)

・治安が良く、清潔

・無料で水やコーヒー、またはお菓子のサービスがある

・食堂車から座席まで食事を出前できる

・主要駅にあるラウンジを無料で利用でき、飲み物や軽食を楽しみながら快適に出発までの時間を潰せる(重要)

などが挙げられます。至れり尽くせりですね。

ブダペスト東駅のラウンジ

f:id:Eiger:20180523183609j:imagef:id:Eiger:20180703140110j:image

↓1等車の座席配置が分かる画像

f:id:Eiger:20180523183744j:image

ただしお値段も2等車の1.5〜2倍くらいしますし、本来なら2等車で十分なのです。

しかし私は前回の旅行で友人の勧めで1等車に乗って、その快適さの虜になってしまいました…いけないいけない。

 

そもそもの話なのですが、ヨーロッパではターミナル駅がある都市とない都市があります。

例えば中欧ですとウィーン🇦🇹やプラハ🇨🇿には「中央駅」がありますが、ブダペスト🇭🇺にはありません(東・西・南駅に分散)。

↓ウィーン中央駅

f:id:Eiger:20180523184855j:image

中央駅があるなら大概の列車はそこに発着するので楽なのですが、無い場合は乗り換えなどでちょっと面倒になる可能性があります。注意してください。

なお「中央駅」というのは都市の真ん中にあるのではなく、普通の駅より上位存在のターミナル駅という意味であり、普通は開発の都合からむしろ真ん中から外れた場所にあります。

 

日本ではまだまだですが、ヨーロッパでは特急列車や長距離バスには無料Wi-Fiとコンセントが標準装備です。これは2等車にもあります。

もちろんクソザコ回線が混み合って繋がりにくいという問題や、何故か寝台列車には付いていないという欠点はありますが…。

↓コンセントの座席

f:id:Eiger:20180523185027j:image

 

また、私鉄も無視出来ません。

線路の保守管理を国鉄に丸投げして列車だけ走らすことで、価格やサービスに力を入れた私鉄もあります。(オーストリアのウィーンとザルツブルクを結ぶWestbahnなど)

f:id:Eiger:20180523185336j:image

なお、日本だと予め入線するホームが決まっていて定時運行が当たり前ですが、ヨーロッパではギリギリまでホームが決まらず、遅延は当たり前です。ゆる〜くかつ臨機応変にいきましょう。

 

他にも、1号車2号車という様な編成も決まっていません。263号車の隣は141号車みたいな感じで、客車番号で列車が編成されています。座席予約したら切符に必ず書いてあるので見てみましょう。どこまでも地続きのヨーロッパでは、始発や終点が異なる列車をスナック感覚で連結したり切り離したりするので、いちいち何号車とか決めていられないのです。

主要駅では長い編成が全て収まるようホームが作られているので、通常では一部しか使いません。そのため、駅の電光表示板では「5番ホームのAゾーンに止まる」という風に指定されます。

f:id:Eiger:20180523191337j:image

 

◯買う

配るお土産はスーパーでお菓子でも、自分や親しい人用にはお土産屋や酒屋で良いものを買ってみましょう。

治安は悪くありませんが、クレジットカード、デビットカードを使うためにパスワードを入力する時には、一度周囲をチェックするくらいの用心は必要です。

 

また、免税について。

しばしば誤解されますが、免税とは「消費税なしで買い物が出来る」のではなく、「一定額(1万円くらい)以上一度に買い物し、免税店で申請して書類を用意し、それを空港の窓口で提出し手続きを受ければ、手数料を差し引かれてすぐに税金分のキャッシュバック、もしくは手数料引かれない代わりにしばらく後に銀行口座に入金される」という超面倒臭いものです。

もちろん高額な物を買うなら恩恵はあるのですが…そう単純なものではない、とだけ。

↓免税についてのパンフレット

f:id:Eiger:20180523193147j:image

 

 

◯見学する

撮影については要確認です。

好きに撮ってよい、有料のオプションで可能、完全にダメ、一部撮影禁止な展示があるなど場所によって様々です。

あ、フラッシュは絶対ダメだと思ってください。撮る際はカメラの設定を要確認です。

その建物の撮影事情については

Can I take photography?

など、チケット売場のスタッフの方に尋ねてみるのが確実でしょう。

また、昨今欧州はテロに神経を尖らせていますので手荷物検査などをされたり、パスポートの提示を求められることがあります。意識しておいてください。

都市には必ずと言っていいほど大聖堂があり、ほとんどの場合上がって見学することが出来ます。ですがごく僅かな例外を除いてウン100段の階段ですので、脚に自信が無い方は諦めてください…。

ウィーンのシュテファン大聖堂はその例外で、エレベーターがあります。神か。神だな。

f:id:Eiger:20180617174111j:image

 

◯食べる・飲む

旅と言えばご当地グルメでしょう。(※個人の感想です)

注意しなければならないのは

・日本人経営でない日本語対応のレストランは割高

・現地語メニューと外国語メニューで値段が異なる場合がある

・欧州は基本的に盛りがデカいので、キツいと思ったら無理せず残すか、持ち帰れないか聞いてみる

・外食が続くので野菜不足に注意する

・水は基本的に有料(炭酸の有無も聞かれる)(カフェでは無料の場合もあり)

・酒の飲み過ぎはダメゼッタイ

・10%前後のチップの文化がある(強制ではないので、懐に余裕が無いかサービスに不満があったら支払わなくて良い。あくまでお気持ち)

ということです。

例えば28ユーロのお会計としますと、30ユーロ出して「釣りは要らない」と言うか、50ユーロ札を出して「30ユーロで」と言いましょう(20ユーロ返ってきます)。後者はクレジットカード払いで特に必要なテクです。入力の際はくれぐれも周囲のチェックを怠りませんよう。

それと、そもそもEU加盟国でもユーロを導入している国は実はそれほど多くありません。行く予定の国の通貨については確認しておきましょう。

↓色がついた国がユーロ導入国

f:id:Eiger:20180703140842p:image

また、飲食店で非常にありがたいのは、無料(ごく稀に例外あり)でトイレとWi-Fiが利用出来るということです。食事を楽しみ、休憩と調べ物とトイレの場としてお店を有効活用してください。Wi-Fiのパスワードは、ファストフード店などではレシートに書いてあったり、メニューの端に書いてあったり柱に書いてあったり、店員さんに問い合わせたら分かるなど様々です。

 

 

 

◯夜は

人によってはカジノや風俗で一戦交えたり、飲み屋をハシゴしたり、夜景を見に行きたいかも知れませんが、くれぐれもほどほどに…。

大抵の欧州は夜間の治安は日本より良くありませんし、酔い潰れて転がっている人に優しくありません。

深夜まで行動する時は、然るべき旅行会社に手配された車などでホテルまで送迎して貰った方が良いでしょう。

ウィーン、ブダペストプラハの中心部での地下鉄の終電は23:30頃でした。ご参考までに。

 

◯泊まる

個人的には安全性からドミトリー、ホステルの類は避けた方が良いと思います(優良業者の方には申し訳ありませんが)。

何分、熟睡している部屋に他人がいるのはちょっと。寝込みを襲われればどうしようもありませんし。私などは睡眠薬を使って深く眠っているので尚更で、必要経費と割り切っています。その国の物価にもよりますが、1泊あたり日本円で5000〜10000円は出した方が身のためでしょう。安全は金で買うものなのです。

 

ホテルのチェックインの際はバウチャー(予約票)を準備しておきましょう(個人旅行の場合)。ネットで予約して送られてきたメールそのものか、添付されているファイルを開いて印刷し、自宅から持っていきましょう。なお、こういうシステムはホテルに留まらず、バスや列車、観光施設の予約にも利用されています。個人旅行なら、日本からバウチャーをファイルか何かにまとめて持って行った方が良いくらいでしょうね。(添乗員さんがいれば全て任せて良いです。神。快適さを金で買うというのはそういうことです。)

宿ではWi-Fi装備が常識ですが、一度繋げばずっとパスワードが有効な場合と、24時間おきに更新しなければならない場合があります。後者の場合はレセプション(フロント)に紙が置いてあるので、チェックインの際に確認しておきましょう。

ヨーロッパの宿にはバスタブは無くてシャワーだけというのが往々にしてあります。日本人には辛いですが…。

アメニティは、タオル以外大抵のものは無いと思った方が良いでしょう。日本の旅館はサービス過剰なので、その感覚で行くと厳しいでしょう。

一つ注意として、私の体験談ではないので恐縮ですが、知人(女性)から気になる話があったので書いておきます。

その人曰く「ドイツに3週間ほど短期留学でホームステイしていて、普段から愛用のシャンプーを日本から持っていったのだが、水が合わなかったのか髪が傷んでしまった」と。

考えてみれば日本の水道水は軟水ですが、ヨーロッパの大半は硬水です。シャンプーなどは現地調達した方が良いのかも知れません。

(私は1週間×2回程度しか行ってませんし、そもそも坊主頭かつガサツ者なので全く気にしていなかったんですよね…。)

生水を飲んでいけないのはもちろんとして、洗髪にも気を付けた方が良さそうです。

 

 

◯終わりに

さて、つらつらくどくどと諸注意を申し上げて来ましたが、これだけ心得ておけば安全快適で素敵な旅が出来るでしょうし、仮にトラブルが発生しても何とかなるはずです。

 

帰りも行きと同じように時間の余裕を大きめに取り、飲み水を確保したりしてください。

 

海外旅行は本当に楽しいことですが、それを堪能するも台無しにするのも、旅人である貴方の意識次第です。

ヨーロッパ旅行で生きる原動力を得た私は、貴方がご旅行を満喫され、大切な思い出を作られることを願ってやみません。

 

私が未熟者かつ鳥頭ゆえに、スナック感覚で追記・改訂をしまくることでしょうが、どうか大目に見てやってください。

 

以上です。ここまでお読み頂き、誠にありがとうございました。

 

前編 http://eiger.hatenablog.com/entry/2018/04/04/021833

中編 http://eiger.hatenablog.com/entry/2018/04/27/194719

 

ヨーロッパ旅行にあたって(中編)

こんにちは。

f:id:Eiger:20180404040720p:image

今回は前編(http://eiger.hatenablog.com/entry/2018/04/04/021833)の続きです。ご自宅を出てから現地のホテルに着くまでを想定したご旅行のアドバイス記事となります。 

荷物は全て持ちましたね?

つい最近、ご夫婦が互いに相手が2人分のパスポートを持っていると思い込んだまま空港までやってきてしまい、当然フライトには乗れないわ、夫婦仲は険悪になるわという散々な話を聞きました。自分の物は自分で、という意識をきちんと持ちましょう!

 

○日本⇔ヨーロッパの飛行機

日本からヨーロッパとなると発着する空港は

成田空港(チューリヒワルシャワアムステルダムヘルシンキ、モスクワ、ブリュッセル、フランクフルト、デュッセルドルフコペンハーゲンマドリード、パリ、ローマ、ミラノ、ロンドン、イスタンブール行き)、

羽田空港(フランクフルト、ミュンヘン、パリ、ロンドン行き)、

関空(フランクフルト、パリ、アムステルダムヘルシンキ行き)、

中部(フランクフルト、ヘルシンキ行き)

があります。ここに挙げたのは直行便だけなので、乗り換えを駆使すればもっと色んな所に行くことが出来ます。

日本からヨーロッパに行くには、ロシアの方からの北回りルートと、中東からの南回りルートがあります。

北回りルートの方が所要時間が短く、南回りは行きでも機中泊をすることになり消耗するので、個人的には北回り派ですが…

南回りルートのメリットは、日本発は深夜になるので、日中忙しい人が仕事終わりに乗れるということでしょうか。

 

やはり海外に行くなら成田空港が覇権ですね。というわけで、東京から成田空港に行くことにスポットを当てたいと思います。

 

○東京都心から成田空港までのアクセス

大きく分けて電車とバスの2つがあります。

電車なら、渋谷新宿池袋などからのJRの成田エクスプレス(NEX)、上野や日暮里からの京成スカイライナー、羽田と成田を結び、日本橋などから乗れる都営浅草線と京成線のエアポート快特(スカイアクセス特急)が挙げられます。

成田エクスプレスは高いので、京成スカイライナーや、特急券不要のエアポート快特が個人的にはオススメですね。

バスであれば発着場所は様々ありますが、私はバスタ新宿や、水天宮前にあるT-CATから出ているエアポートリムジンを推奨します。詳しくはググッてくださいね。

 

○空港に着く(最重要!)

国際線の飛行機に乗るなら、離陸の2時間半〜3時間前には必ず空港に着いていてください!!でないと乗り遅れます!!(大声)

また、航空会社によって空港のターミナルは変わり、降りる駅やバス停も異なるので、事前にご自分の利用する航空会社がどのターミナルなのかをしっかり確認してください。

 

○チェックイン

空港に着いたらチェックインをしましょう。各航空会社のカウンターに向かいます。会社によってターミナルが違うので、ご注意ください。

f:id:Eiger:20180405220850p:image

このチェックインで、持ってきたEチケットを本物の航空券に引き換えてもらい、キャリーケースを預けるのです。(国際線に乗るなら当然パスポートが必要です)

f:id:Eiger:20180405220710p:image

重量オーバーするとお金が発生します!

f:id:Eiger:20180405220603p:image

離陸より1時間半前くらいまでにこのチェックインをしないと、「乗る意思が無い、権利を放棄した」と見なされて折角のチケットが紙クズに変わってしまいます。くれぐれも余裕を持って空港にはお越しください…。

 

荷物は同じ航空会社なら乗り換え空港では向こうで載せ替えてくれますので、受け取りは最終目的地の空港です。

違う航空会社の場合は、申し訳ありませんが私には経験が無いので分かりません。出発地の空港のカウンターで聞いてみてください。多分受け取ってまた預けなきゃ駄目だと思いますが…。

 

チェックインしたら貰える航空券には、離陸時間とは別に「Bording time」というのが書いてあります。

これは「搭乗時間」で、その時間までに飛行機が発着するゲートの前に来て待機していろという意味です。

なおスナック感覚で10分20分は整備清掃等の都合で前後させられるので要注意です。だいたい離陸時間の30分くらい前までに設定されます。

チケット以外にも、荷物を預けたら預かり証としてバーコードの入ったシールというかタグを渡されると思いますが、これは目的地で荷物が返却されるまで絶対に捨てないでくださいね。

 

また、オンラインチェックインという技もあるのですが、初めての海外旅行、ましてや行き先が確実に荷物をカウンターで預ける必要のあるヨーロッパであるなら、別に知らなくて良いと思います。

 

○束の間の自由時間

チェックインを済ませたら、30分〜1時間ほどは自由時間です。日本食を食べ納めしておくなり、ショッピングするなり、展望デッキで飛行機を見るなり、Wi-Fiルーターを受け取りに行くなりご自由に満喫してくださいね。Bording timeまでの残り時間にはくれぐれもご注意を。

 

○出国審査・手荷物検査・ボディチェック

これらには1時間くらいかかると見ておきましょう。

ここから先は旅行者や職員以外は入れないゾーンになります。お見送りの方がいらっしゃいましたらここまでです。

 

まずは手荷物とボディチェック。

トレーがどんどん流れていきますので、それにデイパックと、財布や鍵や携帯、(あれば)手荷物のPCや、身につけている金属製のものは一旦外してトレーに置いてください。ジャージで行くべきなのはこのためです。

飲み物(というか液体)はここから先には持ち込めません!事前に処分しておいてくださいね。

なおこの際ライターは没収されますので、喫煙者はくれぐれもご用心を。

f:id:Eiger:20180408215203p:image

 

そして出国審査です。

パスポートとチケットを用意しておきましょう。窓口に並び、パスポートに「出国」のスタンプを押されます。

長蛇の列が苦手という方は、一手間必要ですが自動で並ばずにも出国審査を受けられます。詳しくはこちら http://websae.net/quick-immigration-20130401/ を。(丸投げ)

 

◯搭乗

やっとゲートに到着です。

そうしたら今度は、必ず水のペットボトルを1または2本買っておきましょう!空港価格で高いですが、持ち込みは手荷物検査で引っかかってしまうので、ここで買うしかありません。

f:id:Eiger:20180419212032p:image

飛行機の中でも機内食と一緒に水分補給のサービスはありますが、実際全然足りません。

脱水症状やエコノミークラス症候群を避けるためにも、ぜひ買っておき、小まめに飲みましょう。

エコノミークラス症候群は最悪死に至る恐ろしいものですが、これを読んで注意してさえいれば防げるものです。

なお、お茶やビールは利尿作用があるため避けた方が良いでしょう。水です!

 

さて搭乗です。

時間になったらゲートの前に列が出来るので、それに並びましょう。大抵の方はエコノミークラスだと思いますので、優先されるファーストクラス・ビジネスクラスの列に間違えて並ばないように注意です!

 

◯機内で

いよいよ機内に入ります!

誘導に従って自分の席についたら、必ずやっておかなければならないのは…

①モバイルデータ通信をOFFに!

画像は私の使っているiPhoneのものですが、「設定」から行います。Androidガラケーのことは良く分かりませんので、ご自分の端末ではどうなのかは調べてください。

f:id:Eiger:20180419213527p:imagef:id:Eiger:20180419213535p:image

空の上や海外には、日本の携帯会社の電波は飛んでいません。なのでこれをONにしたままだと、携帯は「ありもしない電波を探し続けてデータ通信量もバッテリーの消耗もマッハ」という恐ろしい状態になりますので、くれぐれもやっておいてくださいね。

Wi-Fiルーターのみ利用して旅行される方は、日本に帰ってくるまでOFFのままで結構です。

なお、現地でSIMカードを買って入れ替えるという方は、現地に着いてカードを替えたらまたONにしましょう。そうしないと現地の携帯会社の電波が使えませんからね。

f:id:Eiger:20180419214545p:image

 

②携帯の機内モードをONにする

(調べても分からなければ電源OFFしましょう)

要は、携帯の外部との通信をシャットアウトするのです。昨今はANAJALは国内線Wi-Fi無料、国際線では有料で利用可能ということで、フライト中でも通信可能な環境にはあるのですが…

それでも離着陸時には通信をカットしなければなりませんので、やっておきましょう。(機内アナウンスでもしつこく流されるはずです)

 

あとは靴を持って来たスリッパに履き替えたり、CAさんの安全指導を真面目に聞いたりしながら離陸を待ちましょう。

 

機内で避けるべきことはこの記事によくまとまっているので、一読されると良いと思います。

https://www.huffingtonpost.jp/david-puzzo/12-things-need-to-stop-on-a-plane_b_9641048.html

 

エコノミークラス症候群対策

エコノミークラス症候群を避けるには、買ってきたお水をこまめに飲むこと、あまり長時間座ったそのままの姿勢で固まらないことです。手足を隣の人の迷惑にならない範囲で動かしたり、トイレのために立って動いたりすることで防いでください。

 

座席端末

日本〜ヨーロッパなどの長距離便では、きっと座席にこのような端末が設置されていることでしょう。

f:id:Eiger:20180424140412j:image

埋め込まれているコントローラーをボタンを押してカポッと外して、手元で操作します。

CAさんを呼んでしまうボタンもありますので、十字キー+決定ボタン以外には触れない方が無難かも知れませんね。

ディスプレイの表示は、基本的にその航空会社の国の言語または英語です。

が、TOEIC100点ぐらいのアホの私でも案外操作出来たので、きっとなんとかなると思います。(希望的観測)

端末の機能は、映画や音楽の鑑賞や、飛行している現在位置の表示などです。

f:id:Eiger:20180424141717j:image

端末を使って、長旅を楽しんでくださいね。

まあ、大抵の航空会社の座席には↑のようにUSBポートがあるので、充電しながらご自分の携帯電話やパソコンをいじるのも良いでしょう。もちろん本を持参して読むというのも大いにアリです。酔いやすいですけどね。

 

機内食

機内では機内食が提供されます。回数は日本とヨーロッパの間なら、食事×2と軽食×2でしょうか。

f:id:Eiger:20180420222255p:image

食事のメインは大体2種類から選べます。

普通の人なら充分な量が提供されますので、もし乗り換えの空港で小腹が空いたとしても、何か食べる必要は原則ありません。

逆にもし多いと感じたら、躊躇なく残してください。もったいなさより、あなたの健康状態の方が大事です。

↓は私が実際にアエロフロート・ロシアの機内で供された機内食です。ご参考までに。

f:id:Eiger:20180424135559j:image

また、もしカップのような容器に入った水が出てきたら、飲み水っぽく見えなくて戸惑われるかも知れませんが、それはミネラルウォーターですので飲んで頂いて大丈夫です。🙆‍♂️

運搬・収納・廃棄に都合が良いためにそのような形になっているだけです。

機内食にビール、ワインなどお酒も供されます(選択が可能)が、機内で飲み過ぎは禁物。

お酒に自信の無い方はソフトドリンクにしておきましょう。

お酒は飲むと分解に水分を奪われるのでエコノミークラス症候群の危険性が上がりますし、酔って機内で騒げば大顰蹙です。くれぐれも気を付けてくださいね。

 

ギャレー

ギャレーというのは、CAさんたちが配膳の準備をしている場所です。機内食の配布の前後すぐでなければ、行けば軽食や飲み物を貰える航空会社(ターキッシュエアラインなど)もあるようですが…原則的には乗客が立ち入るべきではない場所ですね。

 

トイレ

機内のトイレは人数に比べてとても少ないです。早め早めの利用を心がけ、長時間占拠したりせず、かつ綺麗に利用するようにしましょう。

なお、トイレの洗面台の棚には歯ブラシなどのアメニティが早い者勝ちで置かれていることがあります。狙ってみるのも良いかもしれませんね。最初からアテにはしないでください。

 

○乗り継ぎ(直行便の方は飛ばしてください)

目的地に向けて乗り換えです!

着陸しても機外に出られるようになるまではしばらく時間がかかるので、身支度はしつつも気長に待ちましょう。

また、このタイミングで携帯や腕時計を現地時間に合わせてください。

空港施設に入ったら、「Passport Control」(入国審査)ではなく、必ず「Flight Connection」または「Transfer」(乗り継ぎ)に進みましょう!もし間違えると非常に面倒臭いことになります。くれぐれも気を付けてください。

一度パスポートをチェックされ、ボディチェックを受けます。

その後は乗り継ぎ便が出るゲートまで移動し、時間までは第三国の異国情緒を満喫してください。

買い物には一々現地通貨を用意していられませんので、クレジットカードが大いに役立ちます。しかし、空港価格でぼったくられるのは覚悟しておきましょう。

その後は再び空の旅をお楽しみください。

 

問題はもし飛行機が遅れたり欠航したりで乗り継ぎに失敗してしまった場合です。私は幸い経験が無いのですが…その時は即座に航空会社のカウンターに行って問い合わせましょう。

カウンターが見当たらなければ、空港のWi-Fiに繋いで(メールアドレスの入力が必要な場合があります)航空会社に電話をかけましょう。

日本からヨーロッパに行くような長距離便を飛ばす航空会社なら、無料で翌日以降の便に振り替えて、宿泊も手配してくれます。

しかしLCC(格安航空会社)利用の場合は、そういったサービスは基本的に受けられません。

運賃の違いはこういう部分に出てくるのです。

 

○到着

いよいよ目的地です!

着陸しても機外に出られるようになるまではしばらく時間がかかるので、身支度はしつつも気長に待ちましょう。このタイミングで携帯や腕時計を現地時間に合わせてください。

 

○入国審査

f:id:Eiger:20180427172632p:image

パスポートを提示し、入国スタンプを捺してもらいます。

なお、ヨーロッパではシェンゲン協定加盟国に加入している国には最初に入る国でスタンプを捺されればそれで良く、協定加盟国内でなら他国に出入りしても一々出国・入国審査を受ける必要はありません。これホント楽です。

 

私は幸い過去2回の渡欧では無言で通過出来ましたが、本来なら渡航の目的や日数を訊かれてもおかしくありません。

英語で構いませんので、「Sightseeing」(観光)、「○○Days」(日数)くらいは言えるように準備しておいた方が良いでしょう。

f:id:Eiger:20180427173249p:image

 

○受託手荷物受け取り

入国審査を済ませたら、預けた荷物を引き取ります。飛行機の便ごとにベルトコンベアに荷物が流されてくるので、自分のが流れてきたらピックアップしましょう。

自分が人の荷物と、人が自分の荷物を、どちらにせよ間違えて持っていかないようくれぐれも注意しましょう。何かしら目印があると良いでしょうね。↓は私が使ったものです。オーストリア🇦🇹好きなので、国旗に擬えて赤白赤のベルトを目印に使って目立たせました。

f:id:Eiger:20180427174027j:image

 

○税関

普通は用事があるなら行きではなく帰りなのですが、一応ここで説明しておきます。

国ごとに持ち込むことに税金がかかる物や量、持ち込み禁止なものが決まっていますので、それに「自己申告で」届出ます。

誰もが気をつけるべきポイントとしては、基本的にお酒は瓶3本まで税関を通さなくてOKなのが相場で、それ以上は税金を払わなくてはなりません。

日本の空港だと窓口を通過しないと空港の外に出られませんが、ヨーロッパの空港なら動線上には無く、少し外に逸れた所にあるはずです。

私は荷物を開けろと言われたことは幸いありませんが、もしかしたら言われるかも知れませんので注意です。

f:id:Eiger:20180427175050p:image

日本税関の海外旅行者の免税範囲をぜひご一読ください。(帰国時に必要)

http://www.customs.go.jp/kaigairyoko/menzei.htm

 

ロストバゲージ

ここで恐ろしいのは、ロストバゲージという預けた荷物がどこかに行ってしまって回収出来ないケースです。

f:id:Eiger:20180427195135p:image

元々出発した空港か、乗り換えた空港でどれか別の便に間違えて積まれた可能性が高いです。

もちろん航空会社はそんなことがないよう細心の注意を払ってくれていますが、絶対ということはありえません。

この場合、すぐに空港職員にその旨を告げて、預かり証のバーコードを提示し、自分の氏名や連絡先や日ごとの滞在先などを書類に書き、届くのを待つことになります。

私は幸い遭ったことはないので、詳しくはこちら( http://hokensc.jp/kaigai/lostbaggage.html )など外部サイトをご覧ください。(丸投げ)

機内持ち込み荷物の方に1日分の着替えを入れておくよう前編で申し上げのは、このリスクに対応するためですね。

 

○小銭を作りましょう

空港から出た後はホテルへ向かうことになると思います。

ここで注意しておくべきなのが、

・ヨーロッパの公衆トイレは原則有料(50〜100円程度が相場)※空港は基本例外

・水道水を飲むのは危険(オーストリアなど一部例外あり)

ということです。

トイレの入り口が有人ではなく自動改札になっていると特に、両替した時のままの大きいお金ではトイレに入ることが出来ない可能性があります。

↓はオーストリアハンガリー国境近くの高速道路のサービスエリアのトイレの様子です。

f:id:Eiger:20180427193156j:image

余談ながら、このサービスエリアでは、トイレに入ったチケットがサービスエリア内の店舗でのその金額分のクーポン券になるという実に賢いシステムでした。(私はそれで駄菓子を買いました)

 

よって、まずはミネラルウォーターを買いましょう。そして小銭を作るのです。

 

そして水を買う時に重要なのですが…

「ヨーロッパでは炭酸水が普通(ガス抜き)の水と同じかそれ以上に当たり前」ということです。だいたい両者並んで売っています。

f:id:Eiger:20180427193700j:image

写真は私がオーストリアで購入した同じ会社のミネラルウォーターです。赤い方がガス抜き、青い方がガスありでした。

色は国やメーカーにより基準が異なりあまりアテにならないので、50/50の運試しをしたくないのであれば、現地語の「ガスあり(抜き)の水」という単語を覚えていくことをオススメします。両方買うというのもアリですけどね。

 

○締め 

長旅お疲れ様でした!ようやくヨーロッパに着きましたね!テレビや写真や絵で見たあの憧れのお城、聖堂、橋、鉄道、グルメ…全てが今やあなたの目の前にあります。

次回後編では、現地での安全かつ快適な観光の楽しみ方をお伝え致します。乞うご期待!

 

→続き(後編)

http://eiger.hatenablog.com/entry/2018/07/04/220607

 

←戻る(前編)

http://eiger.hatenablog.com/entry/2018/04/04/021833

ヨーロッパ旅行にあたって(前編)

f:id:Eiger:20180403222715p:image

○はじめに

こんにちは!

この記事は、生まれて初めての海外旅行で1週間前後でヨーロッパに行くことになった人を主にターゲットにしています。そんな方に、過去2回中欧に行った私Eigerがその経験を活かして諸々アドバイスをさせて頂こうというのが、この記事の主旨となります。

もう行ったことがある、もしくは行き先がヨーロッパではないという方は、この記事は特に役には立たないだろうと思いますので、斜め読みやスルーして頂いて構いません。

 

前編では家を出るまでの準備

中編では自宅を出てから現地に着くまで

後編では現地での楽しみ方

と分けてお話しする予定です!

 

↓以外本編↓

○事前準備(かなり長いです!)

・まず初めての海外旅行なら、旅行会社に行って添乗員さん同行ツアーに申し込むのが無難です。自分が行きたいのでそういうツアーが無いなら…個人で頑張ってください。圧倒的成長💪出来ますよ。

まあ初海外なら学生さんが多いでしょうから、格安で有名なH.I.S.(私もお世話になりました)や、JTBや阪急やその他色々と会社はあります。探してみると良いでしょう。

航空券やホテルは自力で手配するが、現地で日本語ガイド付きツアーに参加するという奇手もアリです。探すと意外と見つかりますよ。

f:id:Eiger:20180403222635p:image

追記

ツアープランの選定はくれぐれも慎重に行ってください。あまりに安すぎるものは注意です。何か大切なものを犠牲にしている可能性があります。

日本にいると安全と飲み水は実質無料で享受出来るように錯覚してしまいますが…海外では金で買うものです!金を出すことは安全快適な旅に直結します(もちろんボッタクリや悪質業者の可能性もあるので盲信は禁物ですが)。

 

・パスポート

まずは速攻でパスポートを取得しましょう。これが無いと日本からの出国も海外への入国も出来ません。

「お住まいの都道府県 パスポート 取得」でググりましょう。

f:id:Eiger:20180403223403p:image

共通している必要なものは、取るまでに1〜2週間の時間と、市役所等で発行してもらえる戸籍謄本(抄本)と、運転免許証やマイナンバーカード等の本人確認が出来るものと、10000〜16000円くらいの手数料です。写真も要りますが、窓口のそばに撮ってもらえるブースはあるものです。パスポートは5年もの(黒)と10年もの(赤)が選べますので、お好みとニーズで選んでください。

また、海外旅行は本来ならパスポート以外にも外国に入るにはVISA(査証)が必要となります。

f:id:Eiger:20180403223303p:image

しかし日本の強みとして、日本はパスポートだけで世界のほとんどの国に入国出来ます。日本のパスポートは文字通り世界最強なのです!

1週間くらいのヨーロッパの旅行なら、まず無視して構いません!何ヶ月も長期滞在するとか、ロシアはじめ例外的に必要な国に寄るとなると注意が必要ですが…。

※追記

ロシアは「国際線→国際線の乗り換え」で一時的に空港に降りるだけならVISAや悪名高いバウチャーは不要です。

 

・いっぱい歩く習慣をつけましょう

旅行中はとにかく歩くものです。事前に何週間も前から、電車の駅一つ二つ分くらい歩く習慣をつけておくと良いでしょう。

また、ヨーロッパでは大聖堂の塔に階段で登れることが多いです。階段を使う習慣もあると良いかも知れません。

 

・デイパックとキャリーケース

キャリーケースは飛行機に乗る際に預けます。よって、各航空会社の寸法や重量などの受託手荷物のルールを確認しましょう。レンタルも出来ますよ。

f:id:Eiger:20180404012945p:image

また、キャリーケースは同じホテルに連泊中は部屋に放置して構いません。というかホテルはそういう場所です。

 

・着替え&常備薬

当たり前だよなぁ?

天気アプリで行き先の天気を追加登録したり、ググったりして適切な装備を準備しましょう。

下着とかは忘れやすいので要注意。

酔い止め薬、胃腸薬、風邪薬もあると安全性が増すでしょう。

f:id:Eiger:20180403224112p:image

 

 

・現地のガイドブック

1〜3冊程度あると良いでしょう。大正義は『地球の歩き方』ですが、添乗員さん同行ならもっと他のでも構わないと思います。

 

・コンセント変換プラグ

日本とヨーロッパではコンセントの差込口の形状や電圧が異なりますので、変換プラグがないと電化製品は充電出来ません。昔は変圧器も必要でしたが、今は対応してる製品が多く基本的には要りません。が、一応お手持ちの物はチェックしておきましょう。特にiPhoneなどはバッチリ世界中どこでも充電可能です。

日本のは100VのA型、ヨーロッパ標準は220VのC型/SE型、イギリスなど一部例外は240VのBF型となっています。

日本のは

f:id:Eiger:20180403224229p:image

ですが、

ヨーロッパの主流は

f:id:Eiger:20180403224249p:image

で、

イギリスでは

f:id:Eiger:20180404015437p:image

です!

 

・シャンプー石鹸歯ブラシ等

日本のホテルには当たり前のようにアメニティとして置いてありますが、ヨーロッパのホテルには基本置いてありません。これはヨーロッパが不親切なのではなく、日本が過保護なのだと思ってください。

流石にタオルはあるのでそれはご心配なく。

なおシャンプー等は危険物として機内に持ち込めないので、必ず預ける方のキャリーバッグに入れてください。手荷物に入れると空港で検査に引っかかって没収されます。

また、シャンプーによってはヨーロッパの水(硬水が主流、日本は軟水)と合わずに髪を痛めてしまうことがあるようです。現地のスーパーで買った方が良いかも知れません。

 

・現地通貨

ヨーロッパはだいたいユーロですが、EU加盟国でもユーロを導入してない国がままあります。

f:id:Eiger:20180403233000p:image

f:id:Eiger:20180403233002p:image

イギリス(ポンド)、スウェーデン(クローナ)、デンマーク(クローネ)、ポーランド(ズウォティ)、チェコ(コルナ)、ハンガリー(フォリント)などです。もし日本で事前に両替出来なければ、現地に着いてからでも構いません。日本円を扱わない両替所はまずありません。腐っても大国な日本万歳!

 

・クレジットカード

f:id:Eiger:20180403233152p:image

多額の現金を持ち歩くのは大変ですしリスクもありますし、何より日本円→外貨(→余ったら日本円)という両替の過程で手数料を取られてしまいます。それを避けるにはカードです。

好きなものを選べば良いですが、カード会社は世界中どこでも使えるVISAにしておきましょう!

なお、カード作る過程でリボ払い云々とか言われたら絶ッッ対に断ってください。リボ払いは地獄を見ます。ていうか今リアルで友人が大変です。

 

 

海外旅行保険

渡航先の国によっては旅行期間中は加入することが義務付けられています(チェコなど)が、そうでなくても必ず入っておきましょう。

クレジットカードによってはデフォルトで海外旅行保険が付いている場合があります。よく確認してみましょう。

 

※追記

・「たびレジ」登録

外務省が提供している、旅行者および在外邦人向け情報配信サービスです。ゴルゴ13×外務省コラボで有名ですね。

旅行であるなら滞在期間を設定しておけば、その間だけ何かあれば安全に関する情報が送られてきます。テロへの注意喚起メールは私も貰ったことがあります。

自分以外にも家族など他者にもメールが届くよう設定出来ますので、是非設定しておきましょう。

たびレジはもちろん予防にも有効ですが、外務省サイドも「今ここに何人日本人がいて、氏名や年齢はこうだ」ということが把握出来ますので、有事の際の生還の可能性を大きく上げることが出来るでしょう。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

 

Wi-Fiルーター(レンタル)

旅行会社で申し込めばチラシがついてくると思いますが、出発当日に空港で借りられて、帰国当日に空港で返却出来る「グローバルWi-Fi」や「イモトのWi-Fi」が大変便利です。是非使いましょう。

コンセント変換プラグもオプションでレンタル出来ることが多いです。

Wi-Fiとは名ばかりで現地の携帯会社のキャリア電波に繋ぐだけの機械ですし、データ容量もショボいですが、有ると無いとでは安心感が段違い。調べ物、Google翻訳Twitter、地図を見るなど使い道は様々。Wi-Fiについてはまた後述します。

 

また、もし携帯に詳しくて自分の携帯をSIMロックフリーに出来るというのであれば、Wi-Fiルーターの代わりに現地でSIMカードを買い、挿し替えるというのをオススメします。特にオーストリアなどはその方がお得ですよ!

f:id:Eiger:20180403224336p:image

 

・スリッパ

意外と思われるでしょうが、コレが結構重宝します。

f:id:Eiger:20180403224904p:image

使う場所は飛行機の機内やホテルの部屋。なので手荷物の方に入れておきましょう。

日本のホテルにはありますが、外国にはありませんので、持ち込みをオススメします。

 

・筆記用具

言葉、特に金額などが聞き取れなかった時に、書いて筆談して貰えれば通じるといったことがあります。持っておいて損は無いでしょう。

f:id:Eiger:20180403225740p:image

 

・複数の財布

アディダスでも100均でもボロいのでも何でも良いので、2つ3つ用意しましょう。

通貨の違う複数の国を渡る際に使い分けたり、もし恐喝されたらとりあえず渡す用や、押し売りに遭ったら「お金これしか持ってないから…」というアピールに使えます。

また、パスポートの自分の個人情報が載ったページのコピーをとって、その紙を財布たちに入れておきましょう。財布が盗まれたら帰ってくる可能性や、もしパスポートを失くしてもなんとかなる可能性が上がります。

 

・首から下げるセキュリティポーチ

こんな感じのです。

f:id:Eiger:20180403234559j:image

パスポートなどを入れます。現金(日本円のままで可)を数万円入れてあるとより安心でしょう。入浴時以外は肌身離さず持ち歩いてください。

 

・折りたたみ傘

あると安心。

 

・Eチケット、ホテルバウチャー

Eチケットとは航空券(仮)です。そのままでは飛行機に乗れず、空港にこれを持って行ってチェックインしないと乗れるようになりません。

バウチャーとは予約票のこと。インターネットで申し込むと送られてくるメールから印刷します。これがあるとホテルのチェックインが迅速に出来ます。

添乗員さんのいるツアーなら、Eチケットのみが事前に手元に届きます。絶対に持っていきましょう。

なお、添乗員さん無しの自分で周るツアーだと、ホテルバウチャーは旅行会社(の現地事務所または提携企業)から現地のホテルに郵送されており、やはり手元にはEチケットしか届かずに不安な思いをするということもあります(体験談)。

 

・(あった方が良いもの)緑茶ティーバッグ

このように使います。

f:id:Eiger:20180404011511j:image

現地でミネラルウォーターを買い、寝る前にティーバッグを入れておいてフタを閉め、ホテルの部屋の冷蔵庫へ。

すると翌朝には水出しの冷たい日本茶が出来上がっています。野菜不足になりがちな旅行中にお茶のビタミンCはありがたいですし、単純に精神的に日本のものがあると海外では心強く感じられて、旅をより楽しむ余裕が生まれるのです。

 

・(あった方が良いもの)圧縮袋

着替える服をギュウギュウに詰め込んでおく物です。そのままだと嵩張るのであると便利ですよ。

 

・(あった方が良いもの)お菓子

非常食とプレゼントを兼ねてます。

ヨーロッパでは基本24時間営業の店はありませんので、もし買いそびれた際にはそれで飢えを凌いでください。クッキー・ビスケットなどが良いでしょう。

f:id:Eiger:20180404014629p:image

また、タクシーの運転手さんや現地でお世話になった人にお金以外で何かを渡したい際には、キャンディなどが好評です。

 

・(体力に自信の無い方)アミノ酸の粉末

f:id:Eiger:20180404020230j:imagef:id:Eiger:20180404020236j:image

ドラッグストアでこういうのを買いましょう。

いざとなったら(合法的)ドーピングです。

f:id:Eiger:20180404020344p:image

これ一発で疲労、特に筋肉にかかった負担はポンと飛びます。体力回復にはこれ!

 

 

・(人による)グローバルキャッシュカード

http://www.jtbmoneyt.com/g

JTBが提供しているサービスで、予め日本円を専用口座に振り込んでおけば、旅行先のATMで現地通貨で引き落とせます。

f:id:Eiger:20180404014702p:image

本来なら中長期の旅行や留学で使うものですが、クレカを使えないし意地でも現金をいっぱい持ち歩くのは嫌だという方には、1週間程度の旅行でも出番があるでしょう。

もちろんですが余ったお金は帰ってきたらまた日本円で引き落とせます。手続きに1〜2週間かかるので注意です。

 

・日程の把握

旅行の日程、特に帰ってくる日にちはきちんと把握しましょう!

というのも、ヨーロッパから日本に帰ってくるには時差(ヨーロッパ→日本は+8時間前後)があるため2日かかります。

(行きは逆にその時差分がマイナスされるため、カレンダー上は1日で行けます)

このため、

「帰国便の出発日」と「帰国する日」は異なるのです!!

これ、ちょうどこの間私のドイツ語学校の担任の先生がお彼岸休みを利用してオーストリアに帰省する際にやらかしちゃいました。

れーれりんにドジっ子属性があると判明した瞬間である。

仮に帰国便出発日は19日とすると、日本に着くのは翌20日になります。

ご多忙な方や、日本の中で成田や関空などからご自宅が遠くて1泊を挟む方などはくれぐれもご注意を!

まあ団体ツアーなら大丈夫でしょうが、個人旅行者にはありえるミスですので念のため。

 

 

○荷造り

さあ荷造りです。荷物はポーチと、デイパック(機内持ち込み)と、キャリーケース(預ける)に分けます。

f:id:Eiger:20180404011129p:image

・ポーチに入れるもの

パスポート、Eチケット、(現金数万円)

 

・デイパック

1日分の着替えや常備薬、携帯の充電コード、何か暇つぶしグッズ、スリッパ、財布たち、保険などの様々な書類、筆記用具

 

・キャリーケース

シャンプー、石鹸、香水等機内に持ち込めない物、ほとんどの着替え、脱いだ後の服を入れる袋、ティーバッグなど

※帰りにはお土産が入ると思われますので、余裕を持たせましょう。

※航空会社にもよりますが、20kg前後が無料で預かってくれる相場なので、それ未満にしましょう。

まあ、初めての旅行で要るかな?と思って荷物に入れた物は大体要らなかったりします。旅慣れた人ほど軽装になっていくものです。

 

旅行前日はくれぐれも早めに休み、余裕を作りましょう。ドキドキで眠れないタイプの方は睡眠導入剤を使ってでも寝ましょう。

海外旅行中は正常な判断力と体力が命です。

睡眠時間の確保は最優先です。大事なことですのでまた言います!

f:id:Eiger:20180404020753p:image

 

起きたら、ジャージなどラフな格好になりましょう。それで出かけてください。

f:id:Eiger:20180404020956p:image

は?

晴れの門出にジャージ?

と思われるかも知れませんが、それで、いや、それ「が」良いのです。

日本からヨーロッパに行くには飛行機に10〜15時間乗ります。まずその時間は座席でほぼ動けませんし、その服を着続けなければなりません。そう考えると、重い服やよそ行きの勝負服なんて疲れるだけなのです。

また、中編で書きますが、飛行機に乗る際にはボディチェックを受けなければなりません。その時に金属製のボタンやベルトは反応するので、外してすぐ付け直さなければなりません。これが非常に面倒なのです。

また、現地に着いてからもジャージを着ていれば金持ちとは見えませんので、防犯上の効果が見込めます。

よって最適解はジャージなのです!(マジです)

 

まず、家を出るまではここまでです。

中編に続きます!

http://eiger.hatenablog.com/entry/2018/04/27/194719

推奨しませんが気の早い方向けに。後編はこちらです。

http://eiger.hatenablog.com/entry/2018/07/04/220607

 

あ、記事作ったり改良したりするモチベーションになりますので、下の☆+をポチッと押して頂ければ大変嬉しいです。ぜひよろしくお願いします。

 

色々告知

①AAR「Unter dem Doppeladler」を再開

HoI4の大規模な1.5「コーンフレーク」アップデートおよびDLC「Wakig the tiger」の発売がありHoI4の環境が激変しましたが、これに適応したAHE(二重帝国MOD)のver2.1.4「ザッハトルテ」を早速ジョニーさんが公開してくださいました。

よってお約束通り拙作もリニューアルして新しく書き始めることにいたしました。乞うご期待です。

 

②ドイツ語始めました

Twitterをフォローして頂いてる方はご存知だと思いますが、1月半ばからドイツ語を学校に通って学び始めました。

現在は週2の会話の講義(ネイティヴの先生)と週1の文法の講義(日本人の先生)を受けており、どんどん叩き込まれております。まだ一番下のランクですけど。

趣味にダイレクトに絡んでくるので、学習した効果がたちどころに表れて、とても励みになります。おお、このwebサイトに何て書いてあるかざっくりとは分かるぞ!とか、おっこの軍歌のこの歌詞は動詞がこう変化した形だな!とか。楽しいですね。

また、ドイツ語といえば南ドイツやオーストリアで強い方言があることが有名ですが、オーストリアが好きな私は是非標準ドイツ語と南の方言の両方を学びたいと思っておりました。

そしたらなんと会話を教えてくださるネイティヴの先生がなんとオーストリア人(十数名の講師陣の中でただ1人)!

講義は標準ドイツ語で行われますが、よく「オーストリアではこれはこう言う」と挟んでくださるので、涙が出るほどありがたいです(標準ドイツ語さえ学べれば良いであろう他の受講生には微妙でしょうが)。神の恩寵を感じます…。

目標は今年12月の独検で3級を取ることです。

 

③第3次中欧旅行を決定

今年10月、4週間という空前の規模で中欧を巡る大旅行をすることに決めました。

既に日程は定まっており、往復の航空券およびホテルの予約の大半は済んでいます。ドイツ語学習の傍ら、様々な調べ物や手配を進めております。ドイツ語を1月ちょっと真面目に学習したら、早くもドイツ語で書いてあるウィーンのホテルのサイトを読んだら内容が理解出来て予約出来ました!(自慢)学んだ甲斐ありまくりですね!

行き先は南ドイツのミュンヘン+二重帝国旧領(オーストリアハンガリーチェコ、スロヴァキア、南ポーランド)となります。

 

旅のコンセプトは「美味い酒を飲みながら聖地巡礼」です。

ミュンヘンで行われるビールの祭典「オクトーバーフェスト」に参加し、

ウィーンのホイリゲ(居酒屋的なもの)で「シュトゥルム」(ワインの出来かけの、半分ワイン半分ぶどうジュースの代物)を飲み、

高名な貴腐ワインの産地であるハンガリーのトカイに行ってワインを堪能し、ブダペストではハンガリーのビールを数種類飲み、

チェコでは私が世界で一番好きなビール「ピルスナー・ウルケル」の醸造所にまた行き、チェスケー・ブジェヨヴィツェでは本家本元の「バド」こと「ブドヴァル」を飲みに行きます。

 

もちろん私が行くのですから歴史スポットもあちこち巡ります。

今回の目玉はアウシュヴィッツ=ビルケナウ(ポーランド語ではオシフィエンチム)強制収容所近現代史の「闇」に触れてきたいと思います。

鉄道も乗りまくりたいと思います。

ドイツが誇るICE、オーストリアチェコが誇るRailjet、オーストリアの私鉄Westbahn、ハンガリー首都ブダペストの新旧多様な地下鉄、東側諸国のスタンダードのタトラ社のトラム、寝台列車EuroNightなど。

密かな楽しみは、ANAはエコノミークラスでも4000円(事前予約の場合)課金すればビジネスラウンジに入れるという話なので、それを試してみることです。

気の遠くなるような様々な準備とお金が必要ですが、自由な時間があって若い今の内にしか出来ない道楽だと思いますので、どうにか心ゆくまで楽しんで無事に帰ってこれるように全力を尽くしたいと思います。

また、帰ってきたら動画を配信するなり同人誌を頒布するなりして、何かしらの形で広く世間様に公開したいと企んでもおります。

応援して頂けると嬉しいです!

 

④今度このブログでヨーロッパ旅行の手引き的なページを書きます(いつとは言っていない)

Twitterで意外と需要があると判明しましたので、私が得たノウハウを一度まとめたいと思います。

心がけとか、必要な持ち物とか、安全のためにやるべきこととか色々。

有効活用して頂けますと幸いです。

以上です!

ピルスナー・ウルケル

あなたはピルスナー・ウルケルというビールをご存知でしょうか?

 

美しく見る者を魅了する黄金色
きめ細やかな泡
最初にクリアな苦味、次に豊潤な旨味と艶やかな甘味
感じる圧倒的な麦と水の美味しさ、混じりっ気なしの素朴で優雅な味わい
現代ビールの主流ピルスナースタイルの原点にして頂点

f:id:Eiger:20170919163917j:image

それが私を魅了してやまないピルスナー・ウルケルです。今回はこのビールについて、2年ほどのにわか仕込みの知識ではありますが語らせて頂きたいと思います。

もやしもん』という漫画の8巻に取り上げられたことでも有名なビールですね。

 

ピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)とは中央ヨーロッパの国チェコのビールです。

(ウルクェルとかウァクヴェルという表記も稀にあります)

意味は「ピルスナーの元祖」。ピルスナーとは、世界のビールのおよそ70%を占めるビールの種類、ピルスナースタイルのことです。日本のビールはだいたいこれ。ピルスナースタイルの最初のビールというわけですね。

ピルスナーとは、チェコボヘミア地方のピルゼン(Pilsen)という都市で発明されたためこの名前をしています。しかし、ピルゼンとはドイツ語の地名であり、今のチェコ語ではプルゼニ(Plzeň)と言います。

プルゼニュという表記もあります

f:id:Eiger:20170918020740j:image

つまり「ピルスナー・ウルケル」というのはドイツ語の名前ということになります。

ウルケルはチェコ語ではプルゼニュスキー・プラズドロイ(Plzeňský Prazdroj)と言います。意味は全く一緒です。

世界標準はウルケルの方で、チェコでもウルケルで通ります。が、チェコ人はプラズドロイと言った方がやはり喜びますし、本場プルゼニではどちらかと言えばプラズドロイですね。

ここでは基本ウルケルで通します。

f:id:Eiger:20170918021019p:image

f:id:Eiger:20170918021032p:image

 

なぜチェコのビールがドイツ語の名前なのか?と言うと、このビールが誕生した1842年にはチェコという国が存在せず、今のチェコはドイツ語を使うオーストリア帝国の一部であったからです。

(チェコスロヴァキアとしては1918年、チェコとしては1993年に独立)

もちろんチェコ人の間では当時もチェコ語は使われていたのですが、公的な公用語はドイツ語でした。支配者ですから当然ですね。

今でこそ第二次世界大戦の影響でチェコにドイツ人はほとんどいませんが、それ以前は当たり前に混住していて、チェコ人よりドイツ人の方が多い町というのはよくある話でした。旅行記で触れたチェスキー・クルムロフなどはその一例です。そのせいでチェコの地名なのにドイツ語の地名があるわけですね。

(むしろ支配層のドイツ人こそ都市に多くて、被支配層のチェコ人は農村に多い)

 

ウルケルは、プルゼニ(当時はまだピルゼンと呼んだ方が正しいがプルゼニに統一)の市民が設立したビール会社Bürgerbrauereiが、ドイツのバイエルンから醸造技師ヨーゼフ・グロル(Josef Groll)を招聘したことで1842年に発明されました。

昔のヨーロッパでは安全性の観点から、水よりもビールを水のように飲んでいましたが、プルゼニのビールはそれまで質が低かったようです。

プルゼニではあまりの出来に飲むに堪えず、ビール36樽を廃棄するように命令が出された歴史があります。

そこで、このままじゃいかん!外部から先生をお呼びしよう!となったわけですね。

 f:id:Eiger:20170919121811j:image

↑ヨーゼフ・グロル

 

世界の中でもドイツは押しも押されぬビール大国でビールを飲む国ですが、その中でもバイエルン地方は「ビールは麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」という、「ビール純粋令」という法律で品質を厳しく管理した世界でもぶっちぎりでビールにうるさい所です。

オクトーバーフェストというお祭りを聞いたことのある方は多いと思いますが、あれはバイエルンの都にしてビールの都ミュンヘンで最初に行われたものであります。

f:id:Eiger:20170918203802j:image

(1842年当時バイエルンは独立した王国であり、後にドイツの一部として統一されます)

バイエルンボヘミアは地理的にもお隣というべき場所にあり、好都合だったのです。

 

その由緒正しきバイエルンビールの血を受け継ぐウルケルですが、実は当時は異端児も異端児、醜いアヒルの子のようなものだったのです。

当時世界では伝統的な上面発酵(エール)というビールのスタイルから、より長期保存に適した新しい下面発酵(ラガー)への移行が進んでいました。

プルゼニもビール先進地であるバイエルンから、ラガービールを作るための先生としてグロルを招いたのです。

当時のバイエルンビールのスタイルといえばいわゆる黒ビールで、黒や茶色をした濃色ビールでした。当然グロルも黒ビールを作るつもりで、酵母を持ってプルゼニに赴きました。

しかし思い出して頂きたいのですが、ウルケルは綺麗な黄金色をしています。これはどういうことなのか?と言いますと、最新鋭の麦芽焙煎機と、ヨーロッパでは珍しいボヘミア地方の軟水が齎した偶然でした(バイエルンは硬水)。

 

また、伝統的にガラス産業を持っていたボヘミアが近代の産業革命を迎えることで、美しく透き通ったガラスのジョッキが安価に入手出来るようになりました。

それまでビールのジョッキといえば陶器でしたが、これにより黄金色のウルケルの美しさはさらに引き立てられました。

チェコのジョッキはなんとなく丸みを帯びていて拳骨を思わせる作りです。

現在でもチェコの名産といえばボヘミアンガラス。透明なものに限らず色とりどりのガラス製品に、美しい細工が施されています。特に爪やすりなどはお土産に人気ですね。

 

ですが、美しいだけでは人気は出ません。このウルケルは、1人あたりのビール年間消費量23年連続世界ナンバーワンのチェコにおいて圧倒的シェアNo.1を誇ります。

No.1は実はドイツではなくチェコなのです。

チェコでは飲み屋の大半にこのウルケルの看板が出してあります。首都プラハには至るところで見られます。

f:id:Eiger:20170918205752j:image

チェコ人1人あたりのビール年間消費量は43.5リットルと、なんと日本の3.7倍。チェコでは往々にしてミネラルウォーターよりビールの方が安いです。これだけ飲んでるんですから、ビールに関して舌が肥えてないはずがありませんよね?

(なおチェコ人は世界で最もハゲの比率が高い模様)

この人気の理由は何と言っても美味しさ。

圧倒的な美味しさでウルケルは瞬く間に人気爆発、世界進出し、ウルケルと同様のピルスナースタイルのビールが世界を席捲することになりました。ウルケルはピルスナーの原点にして頂点なのです。

 

ウルケルには、先述のグロルがビールの都バイエルンから持ち込んだ酵母ボヘミアの軟水に加え、同じくボヘミアの麦と、世界でも有名なザーツ(ジャテツ)のホップが原材料に使用されています。

※ザーツはドイツ語、ジャテツはチェコ語

ホップは植物で、毬花がビールの苦味や泡や香りをつけるのに使われるものですが、このザーツのアロマホップは世界でも最高級です。今ではピルスナースタイルのビールにはザーツのホップはお約束です。

ウルケルには標準的なビールに使われるホップの量の約2倍のホップが使用されます。

凄くないですか?最高級のを贅沢に2倍も。

 

結果的に味としては、まず上品ですっきりした香りがします。次にきめ細かく適度にクリーミーな泡。

液体の方はキリッとした苦味がまずやって来て、次に旨味が続き、最後に甘みが来ます。喉ごしも良いです。辛味は無いですね。

アルコール度数的には4.4%と標準よりやや低めでゴクゴク飲めます。口当たりも喉ごしも極上です。喉だけでなく、舌でもしっかり味わってください。

冒頭にも触れましたが、キレの良さと素朴で優雅な味わいのあるビールです。高い次元で味のバランスが整っています。

小細工抜きの圧倒的な素材の良さのパワーで押してくる感じがします。例えるなら、高貴な気品のある姫君が、純白の簡素なドレスを身に纏っているような感じでしょうか。ごまかしの効かない生まれ持った美しさや魅力を存分に活かしているようなイメージです。

 

ただし、万人受けするビールかというとそうでもないです。苦味があるので、とにかく僅かでも苦味がダメという方や、そもそもビールの炭酸がダメという方には向きません。

苦味とはマイナスの味の要素ではなく、全体の味を引き締めて他の味を引き立たせるものということが分かっている人向けです。

ウルケルは苦いだけでなく旨味や甘味とのバランスが取れたビールです。

なお、ヨーロッパのビールにはよくある話なのですが、ウルケルは日本のビールほどキンキンには冷やさない方が良いです。最適な温度は6度と言われています。冷やしすぎると味の蕾が開ききらず、その真髄を楽しむことは出来ないでしょう。

 

私がウルケルを好きになったきっかけというか馴れ初めについてお話ししたいと思います。

私は成人して2、3年経ち、苦い苦いと思いながら日本のビールを飲み、苦味に舌が慣れてビールが美味しく感じてきた頃にこのウルケルを飲み、上品な香りや口当たりと別次元の旨味や甘味を感じてコロッと落ちました。

 それまではビールそのものがそこまで好きではなく、飲むとしてもフルーティなベルジャンやまったりコクがあるヴァイツェンでした。

しかしある時、偶然にもチェコビールの3本セットを親に買ってもらう機会があり、その中にウルケルが入っていたのです。(残りは「スタロプラメン」と「プラハ」という地ビールでした)

この時私は、世界にはこんなにも美味しいビールがあるのか…と惚れ惚れとしてしまい、チェコビールやウルケルの虜になりました。

しかも今さらですが、私はオーストリア=ハンガリー二重帝国(1867〜1918)のオタク。1842年のオーストリアプルゼニで生まれたウルケルは、当然二重帝国で親しまれたビール。この感情的な超プラス補正も大きかったわけですね。補正抜きにしてもめちゃんこ美味しいですけど。

 

それからしばらくして、2017年6月に私は再び中欧に旅行する機会を得ました。

(※第1次中欧旅行の時はウルケルにまだ目覚めていませんでした)

そこで誓ったのです。「本場のウルケルを工場まで行って浴びるほど飲んでやるんだ」と。

中欧旅行記にもいずれまた書きますが、工場見学の模様を書きたいと思います。

プラハから特急に1時間半ほど乗ってプルゼニまで移動し、駅から徒歩5分少々でウルケルの工場に着きました。

f:id:Eiger:20170919121438j:image

f:id:Eiger:20170919121509j:image

f:id:Eiger:20170919121337j:image

f:id:Eiger:20170919121402j:image

 

トレードマークの門から工場に入ってしばらく直進すると、右手にレストラン、左手にビジターセンターがあります。

f:id:Eiger:20170919121557j:image

f:id:Eiger:20170919121743j:image

このビジターセンターに入り、時間ごとに各国語で行われている工場見学ツアーに申し込みチケットを買います。日本語のツアーはありませんが、ガイドブックは販売しています(即買い)

私は英語のに申し込みました。ツアー時間は100分です。

公式サイト: http://www.prazdrojvisit.cz/en/tours/

f:id:Eiger:20170919122244j:image

f:id:Eiger:20170919122336j:image

ツアー開始が13:00でこの時は12:10頃だったので、ビジターセンターの向かいにある併設のレストラン「Na Spilce」に入りました。

公式サイト: http://www.naspilce.com/en/

f:id:Eiger:20170919132425j:image

工場併設ですから、ここではもちろん美味しいウルケルが飲めます!

チェコ名物コレノ(豚のひざ肉)と一緒に、真っ昼間から本場ウルケルをグビーッとキメました。最高!

f:id:Eiger:20170919124144j:image

f:id:Eiger:20170919124235j:image

 

いよいよ工場見学がスタート。イケメンの英語ガイドについていきます。ツアー全体で30人近く、うち日本人は私含め4人いました。

広い工場内の色んな場所を、バスやエレベーターに乗り、解説を受けながら練り歩きます。

工場はとにかく広く、衛生的で、そして自動化や機械化が進んで人が少ない印象を受けました。物凄い量のウルケルが生産されていく様子が分かります。

f:id:Eiger:20170919133103p:image

f:id:Eiger:20170919185338j:image

 

ツアーの最後には地下のトンネルに入り、昔の醸造所を見学しますが、そこでは出荷前の無濾過のウルケルを飲むことが出来ます!

なお、この地下はとても涼しいというか肌寒いので、1枚羽織るものを持っていくことを強く推奨します。トイレも無さそうでしたし行ける雰囲気でもありません。

f:id:Eiger:20170919133144j:image

f:id:Eiger:20170919133217j:imagef:id:Eiger:20170919133254j:image 

f:id:Eiger:20170919141041j:image

f:id:Eiger:20170919141120p:image

無濾過のウルケルは製品のに比べて濁って雑味がありますが、それがまた旨かったです。

 

こうして幸せな聖地巡礼は終わりプラハに戻ってきて、また夕食にウルケルを飲みました。

f:id:Eiger:20170919142612j:image

白い!泡しかねえ!

これは「ムリコ(ミルコ)」という今チェコで流行りの飲み方だそうです。クリーミーな泡の旨みを楽しむんですな。

 

そして、2回もプラハに行っておきながらまだ行けてないのですが、プラハにはウルケルの聖地があります。次こそ行くぞ。

それが、「U Zlateho Tygra ウ・ズラテーホ・ティグラ」(黄金の虎)という店。

このお店はなんと、入店して着席するとまずいきなり問答無用でウルケルのジョッキが出てきます。

メニューより先です。ちなみにヨーロッパなのでお冷やとかもないです。

しかもそのウルケル、日本の「わんこそば」のように空にするとすかさずおかわりが来ます。

コースターを蓋のように置いてストップの合図をするまで無限に続くので注意してください。

なかなか凄まじいところですね。

 

 

さて、このように素晴らしいウルケルを日本で楽しむには?ということをここからはお話ししたいと思います。

まず、そもそもウルケルはチェコ国内用と日本に届く輸出用では物が違います。

国内用はこれ↓

f:id:Eiger:20170919143745j:image

日本で売ってる輸出用のはこれ↓です。

これを探してください!

f:id:Eiger:20170919143903j:image

何が違うのか?というと、まず瓶の色からして違います。理由は、紫外線対策です。

グリーンの瓶は見た目が美しく低コストなのですが、光に弱く味が劣化しやすいのです。

対して茶色の瓶は見た目が悪く割高ですが光には強いです。

すぐ消費できる国内用と、輸送や保存陳列で長時間光に晒される輸出用で瓶の色を変えているわけですね。

 

また、これは未確認なのですが、輸出用は苦味が抑えられている可能性があります。

湿気の強い日本では乾燥したチェコに比べて苦味を感じやすいです。このため、苦味を抑えて作っているという話があります。

繰り返しますが未確認です。

 

(9/22追記)下にリンクを貼ってありますが、東京でウルケルを出す「TALE'S ALE HOUSE」のマスターにお話しを伺ってみたところ、輸出用は賞味期限を延ばすために、国内用より強くフィルターをかけており、結果苦味やコクに(おそらく減るという方向で)影響が出ているとの事でした。

今日感じたのは、空輸樽生でも状態の良い船便の輸出用の瓶には味で負ける場合があるのではないか?ということです。

チェコで飲んだら完璧なものでも、日本で飲んだら完璧とは限らない。そう感じました。

いやぁ、奥が深いですね。 

 

しかし矛盾する話ですが、私の体感ではチェコで飲んだ方が苦味が弱く感じました。

苦味が抑えられているのにそれでもなお日本で飲むと苦く感じられたのか。

長期にわたる日本への船便での輸送により、光に長時間曝され鮮度が落ちたり、揺れなどのショックがかかり味が壊れたりと、色々考えられることはあります。

この謎はいずれ何としても解明したいと思っています。

 

さて、ウルケルは日本では大きい酒屋さんなら置いてある可能性がある、というレベルの扱いです。成城石井とかにはたまに置いてあります。

また、鮮度等の観点からあまりオススメしませんがAmazonでも買えます。1本、6本、24本とありますね。先日気付いておったまげたのですが、なんとウルケルのダッシュボタンがありました(24本用)

f:id:Eiger:20170919145127j:image

私もあったらいいなーとは妄想してたんですが、まさか現実に出来るとは。

でも個人で買うのはあまりオススメしません。24本でしか買えず、置き場所にも困りますし、鮮度が良いうちに消費し切れないので。

1本から買えるなら私が廃人になります。ビールクズ製造ボタンになります。

 

次は飲めるお店の紹介です。

2017年9月現在でウルケル飲めるお店は私の知る限りで以下のようになります。私が東京住みなのもありますがやはり東京中心です。

○東京

ハイバリー(新宿御苑前)
https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/tokyo/A1304/A130402/13200476/top_amp/
ビアバーです。冬季(10月〜5月)に空輸樽生を提供します。「プラハで飲めるのと同じ味」というのをウリにしており、本当にそうでした。
期間限定ではありますが、どこまでも品質と味を突き詰めた最高のものが飲めます。ぜひ一度お試しあれ。
このお店では「ピルゼンスキー・プラズドロイ」と呼ばれていますのでご注意を。
裏メニュー的な扱いで「ムリコ(ミルコ)」も出してくれます。 

 

・「TALE'S ALE HOUSE」(本郷三丁目)

http://www.tails1998.com/hongo.php

ここは空輸便の樽生が売りです。美味しいウルケルならここですね。また、ここでも泡々の「ミルコ」が楽しめます。

 

・「だあしゑんか」(四谷三丁目)

http://dasenka.jpn.org/bar/map.html

チェコはじめ東欧料理屋さんです。毎週水曜に開封する樽生にありつけます。ここも「ミルコ」があります。

 

・セドミクラースキー(代々木上原)

http://sedmikrasky.com/?cat=4

チェコ料理屋さんです。瓶が置いてあります。

 

・池袋の風(池袋)

http://www.kazetogenki.com/6046/

世界中のビールが飲めるお店です。サイトでは樽生を謳ってましたが私が行った時は瓶しかなかったです。

 

世界のビール博物館 東京スカイツリー

http://www.world-liquor-importers.co.jp/tokyo/

スカイツリーの下、ソラマチにあります。

瓶のが飲めるだけでなく、販売しているので持って帰ることも出来ます。

 

○神奈川

・Pivo屋(保土ヶ谷)※休業中、引っ越し予定

http://www.pivo-ya.com/menu/

行ったことなし。相当こだわりがあるようです。

 

○千葉

・Cluster(柏)

http://cluster-kashiwa.com/

行ったことなし。ここは空輸樽生があるようです。

 

○愛知

イスタンブールカフェ(大須)

https://s.tabelog.com/aichi/A2301/A230105/23054220/dtlmenu/?photo=1

名古屋旅行中に偶然発見しました。神様のお導き?空輸樽生です。

 

ピルゼン(新栄)

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/aichi/A2301/A230104/23008637/top_amp/

ドイツ料理屋さんです。真面目に読んで頂いた方ならお店の名前にニヤッとくることでしょう。ツイッターのフォロワーさんから好評でした。私は行ってません。

 

○大阪

世界のビール博物館 グランフロント大阪

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27070799/top_amp/

ほか梅田には数軒飲める店があるようです。

 

私が今知っているのは以上です。

 

東京のお店、実は新宿御苑前-四谷三丁目-本郷三丁目-池袋と丸ノ内線沿線に多いんですよね。これはウルケル線と呼んでも過言ではないのでは?(過言)

 

そして朗報なのですが

なんと、日本のアサヒがピルスナーウルケルの販売権を買収しました!

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO18007780S7A620C1TJ2000/

これにより、来年2018年から日本でウルケルの流通が増えることは間違いありません。

 

(追記)2018年4月から出回るそうです。プレミア価格で、しかもチェコで作られた輸出用のものを船便で運んできたものになりますが、今までよりは格段に流通は増えます。

 

代わりにスーパードライとかがヨーロッパに出ていくことにもなります。

ウルケルの素晴らしさを1人でも多くの人が知ってくれることを願ってやみません。

あ、今さらですけど私ウルケルの会社(SABミラー社)からビタ一文も貰ってませんからね。くれないかなぁ。

 

ここでウルケルの宣伝動画をどうぞ。(1分間です)

https://youtu.be/Ujp2OGVpKb8

チェコ語で何を言ってるのかサッパリではあるのですが、

ウルケル175周年を記念したもので、

チェコの人々が、二重帝国時代→チェコスロヴァキアによる支配→ナチスの支配→ソ連の支配とプラハの春→冷戦終結民主化チェコとして独立→自由と繁栄を謳歌 という苦難と栄光の歴史を、どんな時もウルケルと共に歩んできたことが伺えます。

皇帝フランツ・ヨーゼフ1世や音楽家スメタナが飲んでいる描写もありますね。

f:id:Eiger:20170919174600j:image

 

そして忘れず一つ言わせて頂きたいのですが、

ウルケルの風味はとても繊細で嫋やかです!

ウルケルは生き物でナマモノです!

鮮度の悪いウルケルはただの苦汁です!!

あと日本よりチェコで飲んだ方が美味しいです!

ピルスナー・ウルケルはいいぞ。

 

では最後に乾杯しましょう!

チェコ語で乾杯はNa zdraví ナズドラヴィー!(健康に)と言います。

一緒に飲む人と目を合わせ、一度ジョッキを机にゴトッとつけてから口に運びます。

ビールを飲む時には騒がずに、コーヒーでも飲むかのように落ち着いて飲むのがチェコ流です。

それでは皆さん

ナズドラヴィー!

f:id:Eiger:20170919185755j:image

 

HoI4二重帝国MODのその後(9/22改訂)

以前AARを書いた、私がアドバイザーを務めさせて頂いている、HoI4でオーストリア=ハンガリー二重帝国がプレイ出来る「Austro-Hungarian Empire」MODが、その後作者ジョニー様の不断の努力によりどんどん改良されております。

http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=862385110

f:id:Eiger:20170918114128j:image

 

よって今回は特別にその宣伝をしたいと思います。中欧絡みの記事も鋭意執筆中でありますのでお楽しみに。

 

さて、どこが変わったのかと申しますと、まず

・国家選択画面に帝国を追加、および付属する歴史概要のテキストを実装(私が書きました)

f:id:Eiger:20170918114109j:image

 次に

・帝国のマップ上でのカラーが白に変更

 

・州を構成するプロヴィンス変更、国境線をより史実に忠実に

f:id:Eiger:20170922223231j:image

どうです!この気品に溢れた姿!美しい領土!
同じパラドゲーのVICで、オーストリアといえば白という界隈の根強い意識に基づいたものですね。

 

さらに国名変更および国旗の実装です。

デフォルトでは中道のオーストリア=ハンガリー帝国ですが

 

ファシスト化するとオーストリア帝国

f:id:Eiger:20170918113913p:image

民主化するとドナウ連邦に

f:id:Eiger:20170918114234j:image

・共産化するとドナウ社会主義連邦に

f:id:Eiger:20170918114310j:image

それぞれ変態します。

特にドナウ社会主義連邦の国旗は有識者の方からのアドバイスを頂戴してのオリジナルとなっております。ハンガリーオーストリアと南スラヴの連帯を表す3つの合体した旗に、アカらしく星を中央に据えた意匠となっています。

ドナウ連邦の国旗については、史実で国旗の案があったわけではないので、HoI2のKaiserreichからの流用となっております。

 

 ・固有指揮官5名を実装

f:id:Eiger:20170922222821j:image

バニラオーストリアハンガリーチェコからコピペしていた指揮官から、36年の二重帝国に相応しい固有の面々の指揮官に入れ替えました。顔写真もついてます。

 

・「ハプスブルク家」のNFおよび国家精神の実装

f:id:Eiger:20170918114735j:image 

民主化またはファシスト化しても、ハプスブルク家の皇帝が象徴君主として残るという脳内補完を表しています。効果は国民団結度+5%です。体制変更の際に低下した分を補ってくれます。

NFのテキストは不肖私が書かせていただきました。

 

・NF「帝国の強化」を「アウスグライヒ法の見直し」に書き換え

f:id:Eiger:20170922222649j:image

より二重帝国らしさが出せていると思います。

 

・BGMを10曲追加

二重帝国プレイのお供に、軍歌、行進曲、クラシックを厳選した音源でご用意しました。

収録されているのは「双頭の鷲の旗の下に」「美しく青きドナウ」など、既存のものと合わせ15曲。

帝国を発展させるプレイのモチベーションを否応なしに高めてくれることでしょう。

 

この他にも師団数や資源産出量の微増、海軍初期配置をプーラに移動などのいくつかの変更があります。

 

これからもこのMODは次々改良されていく予定ですので、どうぞお楽しみに!

作者様曰く、今後はIC、資源、NF調整に力を入れたいとのことです。

 

HoI4で無料かつお手軽に二重帝国をあなたに、当MODを是非よろしくお願いします!

http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=862385110

 

さらにこちらのMODでは、追加で指導者をオットーからカールに変更することが可能です。硬派な臣民のあなたにオススメです!

http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=921747941

 

MOD作者様による紹介動画もぜひご覧ください

(9/22 新版)

【HoI4】二重帝国MODPV
http://www.nicovideo.jp/watch/sm31972480?cp_webto=share_iosapp