EU4ボヘミアAAR「欧州の心臓は脈打つ」 プロローグ
こんにちは。今回は予告通りEU4ボヘミアAARです。ボヘミア王がボヘミアのAARを書くのは当たり前だよなぁ。
環境は以下の通り。
本体1.30.4.0 日本語化mod ランチャーv.2020.11
DLC全部盛り(全部定価でポンと奢ってくれた兄貴、ありがとう…ありがとう…)
シングルプレイ
プレイ国家 ボヘミア フス派ルート
またこの場を借りて日本語化チームに改めて感謝申し上げます。私はドイツ語もある程度解しますが、まだプレイ出来るほどではありません。
初期ボヘミアの開発度は119、さらに属国グウォグフとオポーレを従えています。(シレジアから分裂)
王位が空位なのが特徴。王朝もありません。このためフス派以外のルートであれば婚姻によってほぼ自由に好きな王朝を選んで、同君連合を狙いにいけます。今回は使いませんが。空位はフス戦争後の混乱を表しています。
プレイ開始!
まずは大事なライバル設定。EU4は外交ゲーです。
EU4では同程度の国力の国がライバルと認定されます。
ライバルとの戦争に勝てば良いことがありますし、ライバル関係の国とはまともに外交が出来ません。あとライバル相手に勝った時の講和条約は戦勝点コストが下がって有利になります。
今回はデンマーク、ハンガリー、ポーランドから来ています。ほぼこれが定番です。
ですがそのまま返すと大変なことになる事があります。今回がそうでした。
ボヘミアはポーランドに同君下位のcb(開戦事由)をミッション達成で与えられるので遠からず戦います。なので直接ライバルになるのは良いのですが、「共通のライバルを持つと同盟を組みやすくなる」仕様があるため、ポーランド側のライバルを確認しなければなりません。
高確率でポーランドはデンマークをライバル指定しますが今回は例外。
よってデンマークにライバル指定すると、ボヘミアという共通のライバルがいるポーランドとデンマークは同盟してしまいます。この時代のデンマークはスウェーデンとノルウェーを従える強国です。そもそもポーランドだけでボヘミアより強いので、この同盟は絶対に避けねばなりません。
代わりにオーストリアをライバル指定しておきます。
ちなみにオーストリアのライバルはこうでした。
フランスと同盟なのは親の顔くらい見る光景ですが、ブルゴーニュもというのはちょっと珍しいのでは。
加えて同盟を初期から結べるブランデンブルクと同盟を締結。ドイツ諸侯としてはかなり強力な部類なので、抑止力とします。
ボヘミアは王国ランクで外交官が3人いるので、残り2人には属国との関係改善をやらせます。
次は仕様の変わった階級。
市民・貴族・聖職者の各階級に特権や土地を渡せば強力な補正を得られますが、王家の直轄領が全体の50%以上になれば税収等が良くなります。またゲーム前半ではどうでも良くても後半には重要になる「絶対主義」で有利になります。
階級から土地を没収すると忠誠値が20%下がります。それで30未満になると反乱が起きます。そして忠誠度は忠誠均衡値へ自然と向かっていくので、均衡値を50以上にしておけば一定間隔で土地をむしり放題ということになります。
そして初期忠誠度は50%あるため、初手は没収一択です。
直轄領の比率が34%から39%になりました。
忠誠均衡値を上げるため、貴族階級に「君主に対する優越」を渋々認めます。
我国王ぞ?
一応貴族階級に対してのコマンドですが、全階級が+10%されます。
貴族はこれで50を超えますが、市民と聖職者はまだです。聖職者には後で良いコマンドがあるので、市民に対して更に「自由競争」を認め、50以上の均衡値を得ます。
宗教。
ボヘミアの開始時の国教はカトリックですが、いくつかの州ではフス派が信仰されているので改宗出来るようになっています。
しかし後でフス派ルートを選べば国教も変更されますし、今は放置です。
あと当分使わない要塞をOFFにして維持費を節約します。
それで収入はこれくらい。CHEB(ヘプ)のプロヴィンスにある金山と国土西部の高Dev(開発度)のおかげで、結構高い方です。※ただし人的資源はそんなに高くない
首都でも交易首都でもあるプラハは、交易ノードザクセンに属します。
EU4の交易は上流ノードに商人を送り自国に富を流入させるものですが、上流はウィーンとクラクフです。送っておきましょう。
これら上流や、そして同じノードにある交易の中心地のドレスデンやベルリンは欲しいところです。
君主点を稼ぐため顧問を雇います。効果も良い方です、特に統治。
王国議会の議長は最年長の顧問が担当するという脳内設定をするなど。
こちらがミッションです。
フス派のは時間経過とフラグイベントの選択肢で必ず達成できます。
属国グウォグフとオポーレを統合すれば(ゲーム開始10年経たないと統合を開始できない)、スロヴァキアを奪ってからハンガリーを同君下位にするものと、ポーランドを同君下位にするものに進めます。
ポーランドはチュートン騎士団といずれ戦争を始めるので、その時に横から殴るのが良いです。しかしこの時までに属国統合が終わり同君cbが貰えているかは運です。
この時にcbを持っていれば、ポーランドを同君にすればそのまた同君であるリトアニアもついてきます。
しかし間に合わなければ「ライバルに屈辱を与える」で宣戦となります。この時は500ダカットくらい賠償金をむしっておけばポーランドを再起不能にし後で回収出来ますが、この場合はリトアニアが停戦中に独立してしまいます。今回はどうなるか。
ここでボヘミアのNI(ナショナルアイデア)をご紹介。国の個性みたいなもんです。
初期から持っている「伝統」は地味にありがたい顧問の値引きに、HRE皇帝になった際の帝国の権威へのバフです。
(HRRだろと言いたいニキネキ、私もドイツ語民だから分かるけど実際伝わらないんで。)
続く8つのNIはアイデアを3つ取るごとに解禁されます。3グループアイデアの全取得で同時に入手出来ます。
ぶっちゃけ強い方ではないんですが、国情にはよく合っています。
異端寛容度+3は宗教的に不安定なボヘミアには欠かせません。
正当性が自動で上がるため、無能後継者の廃嫡しやすくなり、また、ランダムイベントで威信が下がるのを防げます。
軍の主力の歩兵強化は絶対に腐りません。
宿願(コンプリートボーナス)の射撃+1は火器が進化していくゲーム後半で使えます。
フス派の宗教としての効果は「対異端布教強度+2%」と「被白兵ダメージ-5%」ですが、これとも噛み合う。
基本的に欲しいタイミングに欲しい効果が貰えるようになっています。超一流ではないものの、実に優秀なNIと評したいです。
それではいよいよ時間を動かします。
2日後、いきなりランダムイベントで聖職者の忠誠度が大変なことになってしまった。(この場合は反乱は無いが忠誠度が低すぎるのでデバフがつく)
そしてすぐに重要イベント「バーゼルの誓約」が発生。
今回はフス派ルートなのでフス派との妥協の維持を選択します。
ルート分岐フラグになるものですが、テキストも見れば容易に分かりますね。
フス派が国教になってから聖職者に与えようと思っていた特権を、この時点ではまだデメリットの方が多いのに、フライングで付与。
将来的にはフス派への改宗スピードを上げ、フス派の州では反乱が起こりにくくなります。ですが異端州では逆に反乱が起こりやすくなります。
均衡値を上げれば回復ペースが上がらないかな?と苦し紛れにやったのですが、効果は不明。
軍隊に指揮官をつけておきます。最初なのでロクなのが出てこないでしょうけど。
(戦闘を経験するたびに上がる陸軍伝統が高いほど、優秀な指揮官が出る確率が上がる)
Ferdinand Thurn フェルディナント・トゥールン君!君が今日からボヘミア王軍司令官(ヘトマン)だ!
(騎兵がいる野戦軍指揮官なんで機動があるのは良いけど、白兵が無いし、出来れば包囲能力も欲しかったなぁ…)
ポーランドにとっての重要イベント。リトアニアを同君下位にしました。
(ごく稀に蹴ります)
ラッキーイベントです。安定度無料UP、しかもこんな序盤ではマジでありがたい。
ウチの聖人といったら、王冠の名前の由来の守護聖人Svatý Václav スヴァティー(聖)・ヴァーツラフ、ヴァーツラフ1世でしょう。
外交関係枠が空いていたので、周辺のドイツ諸侯で敵対関係が無く、拡張先でもないヴュルツブルクを同盟に迎えました。来るポーランド戦には1個連隊でも多く欲しいので。
同盟は、相手国が小さいほど攻撃戦争に呼べる可能性が上がります。
防衛戦争には基本的に同盟国は来てくれますが、もし見捨てられれば同盟は破棄されます。(もしプレイヤーが見捨てた側でも同様)
大国と同盟するのは抑止力として役立ちますが、仮に事あらば大戦争になるのがリスクですね。
同盟関係のブランデンブルクから神君主(゚∀゚)キタコレ!!
しかし彼の治世は3カ月で幕を閉じます。Amen✞
…いやブランデンブルクと同盟のままだし死んではいないか?追放?
この世界では彼が「ボヘミア冬王」って呼ばれてそう。
フス派が戻ってきた!
いきなり今回のプレイ最重要イベントです。
未だ王権の脆弱なボヘミアでフス派が勢いを増し、フス派の中でも穏健派の若く英邁な貴族、Jiří z Poděbrad イジー・ス・ポジェブラトが国王に担がれ、プラハに入城し、広く即位を宣言。ボヘミア王国の国教をフス派にすることを宣言しました。
能力は統治5/外交4/軍事3。(現環境から数値固定)
1.5流くらいの名君です。
フス派は元々異端への改宗速度にバフがありますが、イジーの「狂信者」はそれをさらに強化します。(これは確定の個性。)
先程フライングで使った階級コマンドも今から真価を発揮します。これで異端になったカトリックの州をサクサク改宗だ!
さて、このAARは君主が即位してから死ぬか退位するまでを一括りとする紀伝体を採用しているので、イジーの治世はまた次回。
いつもの私のスタイルですが、この先はこれから収録を行いますのでまだどうなるか全く分かっていません。ぜひまた次回も!
Děkuj vám! Na shledanou!
次(イジー):http://eiger.hatenablog.com/entry/2020/09/21/215323?_ga=2.83082965.279597937.1600516234-251962100.1552906183