「欧州の心臓は脈打つ」イジー(1448~1486)
前回(プロローグ):http://eiger.hatenablog.com/entry/2020/09/18/011130
フス派の王、イジー・ス・ポジェブラトが誕生しました。
「ボヘミアを制する者は欧州を制す」と言われる欧州のど真ん中のボヘミアで、彼らは中世欧州の価値観の根幹を成すローマ=カトリックの信仰に異を唱え、十字軍を受けながらも屈さなかったフス派は、ついに国王を擁しました。
さて、まずは国教がフス派になったので改宗をしなければなりません。
国教が支配的でない州では不穏度が発生し、税収は下がりやがては反乱が起こりえます。
反乱が起きれば鎮圧せねばならないので、金はかかるし人的資源は損耗するし土地はさらに荒れるので良いことがありません。どんどん改宗して国教を広める必要があります。
※戦闘すれば一応陸軍伝統は入ります。
※侵略されている時などは、反乱軍は第三勢力として登場し、いくら蜂起しても人的資源や軍の将兵が離反するわけではないので(謎)、わざと蜂起させるテクニックもあります。
国教の広まりは宗教統一度で表されます。これが低いとデバフがかかります。Devが高い州ほど数字の多くを占めるため、優先的に改宗せねばなりません。しかし一方で所要時間はかかるしコストも重くなります。
ボヘミアのDevは思いきり西高東低なので、ドイツに近い方ほど豊かです。しかしフス派が現在信仰されているのはプラハを含むボヘミア地方のいくつかと、モラヴィア地方のいくつかに過ぎません。
そこで「エルツ山地」のステート(州の集まり)に布告を出して改宗を促します。
これにより改宗は速くなりますが、行政コストが増すので収入は下がります。
しかし長期的に見れば出すの一択です。
実際に効果を見てみましょう。対象の3州は改宗に18ヵ月必要と出ていましたが…
15ヵ月に下がりました。これが布告パワーです。
1年くらいで出した布告は引っ込められる。改宗が終わったら用済みなので元に戻そう。
改宗時間が短縮される真の恩恵は、宣教師費用の軽減ではありません。改宗が進行している間、元の宗教の信者は怒ったり動揺するので不穏度が上がり、反乱リスクがあります。このリスクを減らすのが真の効果です。
ミッションも達成しておきます。出費が減るので。そして改宗開始。
カトリックはしまっちゃおうね~
ランダムイベントで汚職が発生。
汚職は領土拡大でも発生しますが、じわじわ収入が減るので、原則として、一時的に赤字になろうが構わず即座に「汚職の根絶」に全力で取り組んで消してしまった方が一番傷が浅く済みます。今回もそのように。
「民族叙事詩」のイベント。お金を出して威信を買って色々バフがつくので、普段はそうするのですが…
よく見たら語られるのが例の冬王だったので拒否。まだまだ政情不安なのになんで今そんな事しなきゃいけないんですか(正論)
ん?
交易上どうしても欲しいドレスデンを持つザクセンが、同君下位のチューリンゲンに独立戦争を起こされました。練習プレイ8回でこんなことなかったのに。
外交>諜報網を構築で外交官をスパイとして送り、敵領土に請求権を作る準備をします。請求権やcbの無い宣戦布告は大きなペナルティがある上に、ザクセンはHREなのでその場合は皇帝(現在はオーストリア)が参戦します。無難に請求権を作りましょう。
ただしHRE内では通常諜報網が25で請求権の捏造が出来るところ、30を要求されます。つまり時間が余分にかかる。
最初の制度「ルネサンス」が発生しました。
制度は国家として受容しないと技術の取得にデバフが発生し、どんどん膨らんでいきます。
制度は原則としてヨーロッパに生まれ、そこから周辺に伝播していき、州として受容されます。制度を国として受容するには、その国の中のある程度の州で受容されていなければなりません。受容州が少ないほど多くのお金が必要になります。
このためどうしてもヨーロッパが技術的に先行し、時がたつごとに有利になっていきます。世界中でプレイ出来るこのゲームが「ヨーロッパ」の名を冠する所以です。
ぶっちぎりのDevを持つプラハに真っ先に広まるので、プラハのあるボヘミアステートに布告を出しておきます。
国王イジーが国内貴族の娘とデキ婚しちゃいました。
お世継ぎカレル王太子が誕生。いやなんでその名前にした?
能力2/4/2。…微妙!
外交技術4で市場が解禁されました。これをプラハに建てると収入が爆上がりします。建設!
(「交易の中心地」の州に建てると効果が高いです。)
ドレスデンの請求権が用意出来ました。
貴国の首都はこの新しい古地図によれば我が国固有の領土だ!(パラドゲー特有の横暴)
宣戦布告します。現環境から参戦兵力のプレビューがついたので便利。
既にチューリンゲン独立戦争を戦わされている敵同盟国はザクセンを見捨てました。これはとても好都合です。
属国たちは寡兵で孤立したら怖いので、ボヘミア軍の動きについてくるようコマンドを出しておきます。
EU4の戦争は、自国領を守りながら、敵の要塞を落として領土を占領していくものです。
要塞のレベルは偶数ですが、首都は絶対にレベル1要塞なので、この時代ドレスデンは要塞レベル3です。
要塞の攻略を進めるのに最低限必要な兵力は要塞レベル×3とされているため、ここの攻略には9個連隊が必要です。むしろそれ以上いても兵站を圧迫したりして兵力がゴリゴリ減っていきます。
よって残りは他所を占領しにいきます。
田舎のDevが減って都会のが増えるイベント。君主点を使って開発するコストはDevが高ければ高いほどかさむので、その差を考えればお得な話ですね。
Jindřichův Hradec インジフーフ・フラデツ、チェコ語で書くと読み難易度が高すぎるんだよ。(怒)
ちなみにインジフーフ・フラデツの意味は「インジフの城」。
私が絶賛ハマっている中世ボヘミア(1403年秋らしい)が舞台のリアル志向FPSゲーム「キングダムカム・デリバランス」の主人公はヘンリーといいますが、チェコ名ではインジフになります。本当に面白いので皆やってホラ。
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EU4に戻ります。
ポーランド戦のために刃を研ぐみたいな話をしていたのにザクセンとの戦争に踏み切れたのは、そのポーランドも戦争していたからです。
ポーランドとチュートンは、いつもチュートン領ダンツィヒが独立する→ダンツィヒがポーランドを頼る→チュートンがポーランドに仕掛けて開戦という形でイベント戦争を起こします。
しかしこの戦争はポーランドから普通にチュートン領を狙って開戦したもの。
つまり後でもう一度本命があるのです。よってボヘミアも国力をザクセンとの戦争に投じても問題無いという結論に脳内会議王国議会が至りました。
しかしこれはイジー王が死ぬまで収録した時点の私から見れば完全に大失敗でした。
ここはザクセンなど目もくれず全力でポーランドを殴っておくべきだったのです…。
どういう事が起きたのかをぜひ読んでいってください。
ザクセンとの戦争は大勝利に終わり、2州を奪いました。
征服した州は絶対に中核化が必要です。
統治点を使い自国の支配を確立します。
EU4の醍醐味の一つ、近隣を征服すると州の名前が自国語風(厳密にはプレイヤーの意思で変えられる自国の主要文化)に置き換わる機能が発動しています。
ドレスデン(ドイツ語)からドラージジャニ(チェコ語)になっていますね。
反乱が嫌なので自治率を上げて不穏度を下げます。(収入も短期的には下がりますが後でいくらでも回収できるので)
序盤の施設で美味しいのは市場だけでなく、教会も…というか教会の方が強いです。
全部の州に建てて問題無いですし、ゲームが進むほどうまみが増します。
まもなくザクセン無事死亡。選帝侯の地位は我が同盟国ヴュルツブルクの物になりました。これからもよろしくね!
どうしようコイツ使い捨てる気だったのに。
そして征服によって周辺からヘイトを集めてしまったので、外交官1名を自動で関係修復に当たるよう指示します。
皇帝オーストリア様から「ドレスデンを正当なる支配者ザクセンに返還せよ!」と脅されました。(重要な皇帝コマンド)
拒否すれば向こうにcbを与えるのですが、ガン無視します。
実際何もありませんでした。
時間が経って解禁された属国の統合を開始します。
属国といえども、属国にしてから10年経過して、かつ友好度が+190以上(200が上限)でないと統合は出来ません。
外交力を使う統合を2つ同時にしているので、一時的に月々の外交力プラスが0になっています。でも外交技術が多少遅れても問題無い状況なので構いません。
(※同君下位国を持つ場合、外交技術の遅れは独立欲求を上げてしまうので注意)
同君連合の場合は同君化してから50年が経過し、かつ州の数が自国より少なくなくてはいけません。ただし同君下位はこの条件を満たしていれば君主が代わるごとに「継承」という一発瞬間併合が狙えます。これは安定度や外交評判が高ければ確率が上がります。
そしてそれをライバルのハンガリーがやりやがりました。
ああ…この完全体ハンガリーの国境線…美しい…(恍惚)
政府改革のゲージが貯まったので最初の改革を行います。
以前のバージョンまでは貴族の影響度が極めて高かったため避けられていた「貴族の特権を拡大する」ですが、それが下がった今では人的+15%があまりにも美味しいので私はこれを選んでいます。
ただしもう一方の「制限する」の方も税収+10%と強力です。人的は余るけどお金が無いという国、それこそポーランド・リトアニア等には向いているでしょう。
というかどっちを選んでも国づくり次第で光らせられます。
「教会権力」の数値が貯まったのでフス派のコマンドを使用します。
今回は「説教の自由」を選びます。
ここで選べるコマンドはフス派固有のもので、数値が貯まっていれば自由に付け替えられるためとても汎用性が高いです。
数値は自然に貯まっていく印象ですが、改宗を進めていると速い印象です。
アイデア、または特定の組み合わせでアイデアグループを複数コンプして特定の政策をセットすることで得られるポリシーの効果と、国情に合わせて使い分けて使います。
最強なのはおそらく人的+20%の「ターボル派の復活」ですが、どれも可能性を秘めています。
例①文化変換コスト-20%の「アダム派の礼拝」を、宗教と権勢のポリシーの-20%と合わせれば-40%。外交点を大幅に節約出来ます。文化グループを跨ぐように拡張するしかないボヘミアには有効です。
例②人的+20%の「ターボル派の復活」と人的+50%の軍量の「国民皆兵」、さらに政府改革「貴族の特権を拡大する」で+15%。計85%という圧巻の人的バフです。軍事系アイデアを軍量にすることで質は下がりますが、洪水で押し流すような戦い方が出来ます。そしてボヘミアの財力ならその大軍を養えます。
例③外交の「関係を改善」の効果を+30%する「平和主義」に、外交アイデアの中に+25%に、外交と人文のポリシーで+20%でなんと+75%のバフが入ります。外交アイデアでは外交官も増えるため、片っ端から派遣していけばもはや自国に直接戦争を仕掛けられるケースなど無くなるのではないでしょうか。HRE皇帝になって諸侯に改革への同意を得たり選帝侯の支持を得るにも極めて有効です。
※ゲーム日本語化環境とwikiで表記が違う場合が一部存在しますが、前者で記載しています。
属国の片方グウォグフ(弱い方)の統合が終わりました。
イジーに新しい個性「立法者」が付きました。自治率の自然減少を加速するもので、反乱予防に自治率を上げまくっている状況に最高のものです。素晴らしいの一言。
神イベが来ました。
彼が新しいヘトマンです。しかし腕っぷしが強い=優秀な指揮官なのかというのは、うーん。
ここでふとポーランドはどうなった?と思い見てみたら、絶句。
え???????????
ダンツィヒがシュテッティン領になってます。ポーランドとチュートンのイベント開戦が無くなってしまいました…。
こうなるとポーランドとは他にチャンスを見つけて戦うしかありません。
モスクワでも連れてくるか、ポーランドがオスマンと戦って弱ったところか、あるいはゲームが進むごとに大きくなるボヘミアの技術的優位を活かして戦うか。
じっくり待つしかありませんね。
統治技術が5になり、アイデアが取得可能になりました。
アイデアは統治系、外交系、軍事系に分かれていて、どれかを突出して取ることは出来ません。
軍事系アイデアは魅力的に見えますが、どんなアイデアよりも、軍事技術7で解禁される砲兵の方が強力です。アイデアにも膨大な君主点を使う以上、軍事は今ちょっと取れません。
外交は今アイデアの効果が欲しい状況ではないので、統治系にします。
wikiには宗教か人文とありますし、実際間違ってはいません。
まず独自宗教フス派のボヘミアにとって宗教アイデアは非常に魅力的です。どれをとってもハズレの効果はありません。人文も便利です。ポリシーも良いものが多いです。
しかし私は経済アイデアを推したいと思います。
ボヘミアは宗教や文化以外にも金山という特徴があります。
金山は収入の代償にインフレ率をじわじわ上げていき、収入は目減りしていきます。インフレ率は統治点を払えば-2%出来ますが、長期的には結構な量になります。ですが経済アイデアにはインフレ率減少の効果があるため、これにより金山の良いところだけが享受出来るようになるのです。
それでも統治力節約の観点から言えば宗教の方が有利です。
私が経済を取る理由は他にもあり、一つは攻勢アイデアとのポリシーで砲兵の戦闘力が+10%されることです。陸戦は射撃と白兵のフェイズからなり、ゲーム中盤以降の歩兵騎兵や砲兵は射撃が出来ます。ボヘミアはNIの宿願で射撃が強化されるため、その長所をさらに伸ばすことが出来ます。
あとは借金をお得に出来るという点が強みです。インフレ減以外にも経済アイデアには金利を減らす効果もあります。戦争や、特に制度受容には多額の費用がかかります。しかし制度受容してしまえば技術が取りやすくなるため、換言すれば技術的優位は金で買えるということです。それにボヘミアNIには全技術コスト-10%もあります。君主点が余るかもしれませんが、それは開発してDevにしてしまえば、さらに国力をつけることが出来ます。
ちなみに宗教にしない理由も一つ。国内がフス派に改宗し終わると、ミッションでフス派の「改革の中心地」がプラハに発生します。これによって周辺の土地は勝手に改宗されていってしまうのです。
宗教アイデア最大の強みは隣接する異教徒や異端をある日突然殴れる「聖戦」ですが、それは隣接していなければ出来ません。しかししばらく経つと周囲はだいたいフス派に染まってしまっているので、恩恵が損なわれてしまうからです。
人文については、特色の「文化登用数+2」が無くても意外と平気だからです。
政府改革でも増えますし、なんならフス派コマンドを使い文化変換も出来てしまいますし、上手くHRE皇帝になれれば国家ランクも帝国になり文化枠も余ります。
軍事技術も5になったので初のアップグレードが出来ます。
ポップアップからアップグレードが出来ますが、EU4ではアップグレードそのものは無償です。ただし士気が一時的に下がってしまうため、戦争中にはいきなりアップグレードしてしまうと危険な場合があります。要塞に守られて敵が侵入出来ない安全地帯があると良いでしょう。
神聖ローマ帝国にとって重大な案件が発生しました。
諸侯はこういう時選帝侯であろうがなかろうが投票できるのですが、今回のお題はHREからイタリアを切り離すべきか。とはいえ多数決ではなく、皇帝に決定権があります。
イタリア放棄に決まれば選帝侯や自由都市、あるいは皇帝の同君や属国でないイタリアに属する国家はHREを離脱します。その場合皇帝オーストリアの威信は大きく傷つきます。
逆にイタリア保持を選べば、30年程度の間に皇帝オーストリアはイタリア支配のために動かねばなりません。かなり困難なのですがもし成功してしまった場合オーストリアの力が強まることは疑いありません。
ボヘミアにとっては考えどころ…なのですが前述の通り皇帝に決定権があるため、皇帝が考えている方に票を投じます。オーストリアとは今戦いたくありません…。
なにせオーストリアはハンガリー(完全体)を同君下位にしているのですから。
さらに神イベ。プレイヤーならみんな大好き、吟遊詩人です。銅鑼の音が気持ちいい。
自由都市になっていた2つの都市国家を除きイタリアを放棄した皇帝オーストリアですが、なんと「信仰の擁護者」を宣言しました。
これはカトリック国家に宣戦すれば敵方にオーストリアがついてくる、しかもオーストリアは軍が強化されるというものです。勝ち目無いです。周り全部カトリックですから、こうなるとボヘミアは何も出来ません。しばらくの間せこせこ内政してるしかありません。
経済アイデアを進めるために(もちろん合間に通常の統治技術も進める)、ナショナルフォーカスを用います。
これは特定の月ごとの君主点を+2するかわり他の2種類はそれぞれ-1ずつされるというもの。アイデア取得やアンバランスな能力の君主のフォローには極めて有効です。
(当然、どれにも偏重しないという選択も可能。しかし25年間は変更できません。)
お金が貯まったので、オロモウツの要塞を、地形補正のつく高地であるレフニツェに建て替えます。(ドイツ語名リーグニッツ、ポーランド語名レグニツァ)
これで東からボヘミア中心部に迫る敵を止める要塞が強化されました。
おや、同盟婚姻のブランデンブルクが、当主が52歳なのに後継者不在?これは同君下位くるか?
あっ…(ウチの王太子が死去)
どうなることかと思いましたが、無事再婚して子供が生まれました。本当に良かった…。
話が前後してしまいますが、この後継者問題の間にはハンガリーが唆した反乱をぶっ潰したり、
ポーランド=リトアニア対策のためモスクワと同盟したりしました。
他には強い方の属国の統合がやっと完了し(なんか普段より遅い)、ミッションでポーランドに同君cbを得られる状態になりました。ただしcbは20年しか持たないので、まだミッションは達成をクリックしないでおきます。
ザクセンを分け合ったチューリンゲンを、今までは拡張先と思って付け狙っていたのですが、ポーランドが関係改善を始めたのに気付いたので一転同盟を結びました。これでポーランドと戦うのに後背の不安はありません。オーストリアに殴られる可能性も減らせることでしょう。
技術へのペナルティがだんだん無視出来なくなってきていたので、
借金してでもルネサンスを受容します。
しばらくは返済だなぁ…と思っていたら
あの借金魔で悪名高いモスクワが債務を肩代わりしてくれました。
毒キノコでも食べたんだろうか…。(ありがとう)
まあポーランド戦への備えを頑張れってことなんですかね。ウッス。
2つ目のアイデアが解禁されました。
今は必要無いのですが、後で必要にならないといけないルートですので、今のうちに権勢アイデアを選ぶことにします。
強力な属国や同君下位を複数持つなら絶対に欲しいアイデアです。
ここで重大事態に気付きました。
オーストリアとフランスが戦争しています。欧州の宿命のライバル対決です。
EU4のAIは賢いので、勝てない戦争をふっかけることはありません。
しかしこの戦争はオーストリアが敵同盟国にフランスがいることを承知で踏み抜いていました。
ここでもしオーストリアが大勝すれば、下手をするとフランスがカスティーリャやイングランドに叩かれてオーストリアに対抗する力を喪ってしまうかもしれません。
そうなるとオーストリアは独走状態になり、将来倒せなくなってしまう可能性があります。
兵力はオーストリア=ハンガリーが76,000、フランスが49,000。フランス不利ですが、ここにボヘミアの29,000が加われば互角の勝負になるでしょう。
フランスと同盟でもありませんし、オーストリアにこれといって開戦事由もありません。伝統で陸軍士気+15%を持つオーストリア軍は精強で、同数ならボヘミアは勝てません。しかしオーストリアは信仰の擁護者であり、沽券にかけてカトリック国は守らねばなりません。
そこでミュンヘンに作っておいた請求権でオーストリアを釣り出します。
いざ開戦です。
Pravda Vítězí! (真実は勝つ!)
あの…えっと…すみません、戦争に夢中でスクショをほとんど忘れてました…すみません以後気を付けます…。
特にボヘミアが用意した要塞包囲軍の砲兵3個連隊は強力でした。
しかし戦勝点を稼ぐべくハンガリー領に侵攻しようとしてトレンシェーンの要塞を攻囲していたところ、フランスとの西部戦線から迅速にやって来たオーストリア軍に強襲され、このトレンシェーンの戦いでボヘミア軍は手痛い敗北を喫します。
ポーランドへの進出を考えていたにも関わらず大戦争に踏み込まざるを得なくなり、大いに心を痛めていたイジー王は、敬虔な彼らしく毎日プラハ城内の聖ヴィート大聖堂で祈りを捧げていました。彼はこの敗報を祈りの最中で受け卒倒。
フス派国家の基盤を一代で築き上げた名君、ポジェブラト王朝の祖はそのままあっけなく帰らぬ人となりました…。
王位継承は問題無く行われ、同名の王太子イジーがイジー1世を名乗って後を継ぎました。偉大な父ほどではないにせよ統治の才がある彼は、今後ボヘミアをどう導いていくのでしょうか…。
規定により今回はここで筆を置きます。
では次回!
次(イジー1世):まだ