ヴァーツラフのブログ

改名しました(2020/09/05)

ピルスナー・ウルケル

あなたはピルスナー・ウルケルというビールをご存知でしょうか?

 

美しく見る者を魅了する黄金色
きめ細やかな泡
最初にクリアな苦味、次に豊潤な旨味と艶やかな甘味
感じる圧倒的な麦と水の美味しさ、混じりっ気なしの素朴で優雅な味わい
現代ビールの主流ピルスナースタイルの原点にして頂点

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それが私を魅了してやまないピルスナー・ウルケルです。今回はこのビールについて、2年ほどのにわか仕込みの知識ではありますが語らせて頂きたいと思います。

もやしもん』という漫画の8巻に取り上げられたことでも有名なビールですね。

 

ピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)とは中央ヨーロッパの国チェコのビールです。

(ウルクェルとかウァクヴェルという表記も稀にあります)

意味は「ピルスナーの元祖」。ピルスナーとは、世界のビールのおよそ70%を占めるビールの種類、ピルスナースタイルのことです。日本のビールはだいたいこれ。ピルスナースタイルの最初のビールというわけですね。

ピルスナーとは、チェコボヘミア地方のピルゼン(Pilsen)という都市で発明されたためこの名前をしています。しかし、ピルゼンとはドイツ語の地名であり、今のチェコ語ではプルゼニ(Plzeň)と言います。

プルゼニュという表記もあります

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つまり「ピルスナー・ウルケル」というのはドイツ語の名前ということになります。

ウルケルはチェコ語ではプルゼニュスキー・プラズドロイ(Plzeňský Prazdroj)と言います。意味は全く一緒です。

世界標準はウルケルの方で、チェコでもウルケルで通ります。が、チェコ人はプラズドロイと言った方がやはり喜びますし、本場プルゼニではどちらかと言えばプラズドロイですね。

ここでは基本ウルケルで通します。

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なぜチェコのビールがドイツ語の名前なのか?と言うと、このビールが誕生した1842年にはチェコという国が存在せず、今のチェコはドイツ語を使うオーストリア帝国の一部であったからです。

(チェコスロヴァキアとしては1918年、チェコとしては1993年に独立)

もちろんチェコ人の間では当時もチェコ語は使われていたのですが、公的な公用語はドイツ語でした。支配者ですから当然ですね。

今でこそ第二次世界大戦の影響でチェコにドイツ人はほとんどいませんが、それ以前は当たり前に混住していて、チェコ人よりドイツ人の方が多い町というのはよくある話でした。旅行記で触れたチェスキー・クルムロフなどはその一例です。そのせいでチェコの地名なのにドイツ語の地名があるわけですね。

(むしろ支配層のドイツ人こそ都市に多くて、被支配層のチェコ人は農村に多い)

 

ウルケルは、プルゼニ(当時はまだピルゼンと呼んだ方が正しいがプルゼニに統一)の市民が設立したビール会社Bürgerbrauereiが、ドイツのバイエルンから醸造技師ヨーゼフ・グロル(Josef Groll)を招聘したことで1842年に発明されました。

昔のヨーロッパでは安全性の観点から、水よりもビールを水のように飲んでいましたが、プルゼニのビールはそれまで質が低かったようです。

プルゼニではあまりの出来に飲むに堪えず、ビール36樽を廃棄するように命令が出された歴史があります。

そこで、このままじゃいかん!外部から先生をお呼びしよう!となったわけですね。

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↑ヨーゼフ・グロル

 

世界の中でもドイツは押しも押されぬビール大国でビールを飲む国ですが、その中でもバイエルン地方は「ビールは麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」という、「ビール純粋令」という法律で品質を厳しく管理した世界でもぶっちぎりでビールにうるさい所です。

オクトーバーフェストというお祭りを聞いたことのある方は多いと思いますが、あれはバイエルンの都にしてビールの都ミュンヘンで最初に行われたものであります。

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(1842年当時バイエルンは独立した王国であり、後にドイツの一部として統一されます)

バイエルンボヘミアは地理的にもお隣というべき場所にあり、好都合だったのです。

 

その由緒正しきバイエルンビールの血を受け継ぐウルケルですが、実は当時は異端児も異端児、醜いアヒルの子のようなものだったのです。

当時世界では伝統的な上面発酵(エール)というビールのスタイルから、より長期保存に適した新しい下面発酵(ラガー)への移行が進んでいました。

プルゼニもビール先進地であるバイエルンから、ラガービールを作るための先生としてグロルを招いたのです。

当時のバイエルンビールのスタイルといえばいわゆる黒ビールで、黒や茶色をした濃色ビールでした。当然グロルも黒ビールを作るつもりで、酵母を持ってプルゼニに赴きました。

しかし思い出して頂きたいのですが、ウルケルは綺麗な黄金色をしています。これはどういうことなのか?と言いますと、最新鋭の麦芽焙煎機と、ヨーロッパでは珍しいボヘミア地方の軟水が齎した偶然でした(バイエルンは硬水)。

 

また、伝統的にガラス産業を持っていたボヘミアが近代の産業革命を迎えることで、美しく透き通ったガラスのジョッキが安価に入手出来るようになりました。

それまでビールのジョッキといえば陶器でしたが、これにより黄金色のウルケルの美しさはさらに引き立てられました。

チェコのジョッキはなんとなく丸みを帯びていて拳骨を思わせる作りです。

現在でもチェコの名産といえばボヘミアンガラス。透明なものに限らず色とりどりのガラス製品に、美しい細工が施されています。特に爪やすりなどはお土産に人気ですね。

 

ですが、美しいだけでは人気は出ません。このウルケルは、1人あたりのビール年間消費量23年連続世界ナンバーワンのチェコにおいて圧倒的シェアNo.1を誇ります。

No.1は実はドイツではなくチェコなのです。

チェコでは飲み屋の大半にこのウルケルの看板が出してあります。首都プラハには至るところで見られます。

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チェコ人1人あたりのビール年間消費量は43.5リットルと、なんと日本の3.7倍。チェコでは往々にしてミネラルウォーターよりビールの方が安いです。これだけ飲んでるんですから、ビールに関して舌が肥えてないはずがありませんよね?

(なおチェコ人は世界で最もハゲの比率が高い模様)

この人気の理由は何と言っても美味しさ。

圧倒的な美味しさでウルケルは瞬く間に人気爆発、世界進出し、ウルケルと同様のピルスナースタイルのビールが世界を席捲することになりました。ウルケルはピルスナーの原点にして頂点なのです。

 

ウルケルには、先述のグロルがビールの都バイエルンから持ち込んだ酵母ボヘミアの軟水に加え、同じくボヘミアの麦と、世界でも有名なザーツ(ジャテツ)のホップが原材料に使用されています。

※ザーツはドイツ語、ジャテツはチェコ語

ホップは植物で、毬花がビールの苦味や泡や香りをつけるのに使われるものですが、このザーツのアロマホップは世界でも最高級です。今ではピルスナースタイルのビールにはザーツのホップはお約束です。

ウルケルには標準的なビールに使われるホップの量の約2倍のホップが使用されます。

凄くないですか?最高級のを贅沢に2倍も。

 

結果的に味としては、まず上品ですっきりした香りがします。次にきめ細かく適度にクリーミーな泡。

液体の方はキリッとした苦味がまずやって来て、次に旨味が続き、最後に甘みが来ます。喉ごしも良いです。辛味は無いですね。

アルコール度数的には4.4%と標準よりやや低めでゴクゴク飲めます。口当たりも喉ごしも極上です。喉だけでなく、舌でもしっかり味わってください。

冒頭にも触れましたが、キレの良さと素朴で優雅な味わいのあるビールです。高い次元で味のバランスが整っています。

小細工抜きの圧倒的な素材の良さのパワーで押してくる感じがします。例えるなら、高貴な気品のある姫君が、純白の簡素なドレスを身に纏っているような感じでしょうか。ごまかしの効かない生まれ持った美しさや魅力を存分に活かしているようなイメージです。

 

ただし、万人受けするビールかというとそうでもないです。苦味があるので、とにかく僅かでも苦味がダメという方や、そもそもビールの炭酸がダメという方には向きません。

苦味とはマイナスの味の要素ではなく、全体の味を引き締めて他の味を引き立たせるものということが分かっている人向けです。

ウルケルは苦いだけでなく旨味や甘味とのバランスが取れたビールです。

なお、ヨーロッパのビールにはよくある話なのですが、ウルケルは日本のビールほどキンキンには冷やさない方が良いです。最適な温度は6度と言われています。冷やしすぎると味の蕾が開ききらず、その真髄を楽しむことは出来ないでしょう。

 

私がウルケルを好きになったきっかけというか馴れ初めについてお話ししたいと思います。

私は成人して2、3年経ち、苦い苦いと思いながら日本のビールを飲み、苦味に舌が慣れてビールが美味しく感じてきた頃にこのウルケルを飲み、上品な香りや口当たりと別次元の旨味や甘味を感じてコロッと落ちました。

 それまではビールそのものがそこまで好きではなく、飲むとしてもフルーティなベルジャンやまったりコクがあるヴァイツェンでした。

しかしある時、偶然にもチェコビールの3本セットを親に買ってもらう機会があり、その中にウルケルが入っていたのです。(残りは「スタロプラメン」と「プラハ」という地ビールでした)

この時私は、世界にはこんなにも美味しいビールがあるのか…と惚れ惚れとしてしまい、チェコビールやウルケルの虜になりました。

しかも今さらですが、私はオーストリア=ハンガリー二重帝国(1867〜1918)のオタク。1842年のオーストリアプルゼニで生まれたウルケルは、当然二重帝国で親しまれたビール。この感情的な超プラス補正も大きかったわけですね。補正抜きにしてもめちゃんこ美味しいですけど。

 

それからしばらくして、2017年6月に私は再び中欧に旅行する機会を得ました。

(※第1次中欧旅行の時はウルケルにまだ目覚めていませんでした)

そこで誓ったのです。「本場のウルケルを工場まで行って浴びるほど飲んでやるんだ」と。

中欧旅行記にもいずれまた書きますが、工場見学の模様を書きたいと思います。

プラハから特急に1時間半ほど乗ってプルゼニまで移動し、駅から徒歩5分少々でウルケルの工場に着きました。

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トレードマークの門から工場に入ってしばらく直進すると、右手にレストラン、左手にビジターセンターがあります。

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このビジターセンターに入り、時間ごとに各国語で行われている工場見学ツアーに申し込みチケットを買います。日本語のツアーはありませんが、ガイドブックは販売しています(即買い)

私は英語のに申し込みました。ツアー時間は100分です。

公式サイト: http://www.prazdrojvisit.cz/en/tours/

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ツアー開始が13:00でこの時は12:10頃だったので、ビジターセンターの向かいにある併設のレストラン「Na Spilce」に入りました。

公式サイト: http://www.naspilce.com/en/

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工場併設ですから、ここではもちろん美味しいウルケルが飲めます!

チェコ名物コレノ(豚のひざ肉)と一緒に、真っ昼間から本場ウルケルをグビーッとキメました。最高!

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いよいよ工場見学がスタート。イケメンの英語ガイドについていきます。ツアー全体で30人近く、うち日本人は私含め4人いました。

広い工場内の色んな場所を、バスやエレベーターに乗り、解説を受けながら練り歩きます。

工場はとにかく広く、衛生的で、そして自動化や機械化が進んで人が少ない印象を受けました。物凄い量のウルケルが生産されていく様子が分かります。

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ツアーの最後には地下のトンネルに入り、昔の醸造所を見学しますが、そこでは出荷前の無濾過のウルケルを飲むことが出来ます!

なお、この地下はとても涼しいというか肌寒いので、1枚羽織るものを持っていくことを強く推奨します。トイレも無さそうでしたし行ける雰囲気でもありません。

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無濾過のウルケルは製品のに比べて濁って雑味がありますが、それがまた旨かったです。

 

こうして幸せな聖地巡礼は終わりプラハに戻ってきて、また夕食にウルケルを飲みました。

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白い!泡しかねえ!

これは「ムリコ(ミルコ)」という今チェコで流行りの飲み方だそうです。クリーミーな泡の旨みを楽しむんですな。

 

そして、2回もプラハに行っておきながらまだ行けてないのですが、プラハにはウルケルの聖地があります。次こそ行くぞ。

それが、「U Zlateho Tygra ウ・ズラテーホ・ティグラ」(黄金の虎)という店。

このお店はなんと、入店して着席するとまずいきなり問答無用でウルケルのジョッキが出てきます。

メニューより先です。ちなみにヨーロッパなのでお冷やとかもないです。

しかもそのウルケル、日本の「わんこそば」のように空にするとすかさずおかわりが来ます。

コースターを蓋のように置いてストップの合図をするまで無限に続くので注意してください。

なかなか凄まじいところですね。

 

 

さて、このように素晴らしいウルケルを日本で楽しむには?ということをここからはお話ししたいと思います。

まず、そもそもウルケルはチェコ国内用と日本に届く輸出用では物が違います。

国内用はこれ↓

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日本で売ってる輸出用のはこれ↓です。

これを探してください!

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何が違うのか?というと、まず瓶の色からして違います。理由は、紫外線対策です。

グリーンの瓶は見た目が美しく低コストなのですが、光に弱く味が劣化しやすいのです。

対して茶色の瓶は見た目が悪く割高ですが光には強いです。

すぐ消費できる国内用と、輸送や保存陳列で長時間光に晒される輸出用で瓶の色を変えているわけですね。

 

また、これは未確認なのですが、輸出用は苦味が抑えられている可能性があります。

湿気の強い日本では乾燥したチェコに比べて苦味を感じやすいです。このため、苦味を抑えて作っているという話があります。

繰り返しますが未確認です。

 

(9/22追記)下にリンクを貼ってありますが、東京でウルケルを出す「TALE'S ALE HOUSE」のマスターにお話しを伺ってみたところ、輸出用は賞味期限を延ばすために、国内用より強くフィルターをかけており、結果苦味やコクに(おそらく減るという方向で)影響が出ているとの事でした。

今日感じたのは、空輸樽生でも状態の良い船便の輸出用の瓶には味で負ける場合があるのではないか?ということです。

チェコで飲んだら完璧なものでも、日本で飲んだら完璧とは限らない。そう感じました。

いやぁ、奥が深いですね。 

 

しかし矛盾する話ですが、私の体感ではチェコで飲んだ方が苦味が弱く感じました。

苦味が抑えられているのにそれでもなお日本で飲むと苦く感じられたのか。

長期にわたる日本への船便での輸送により、光に長時間曝され鮮度が落ちたり、揺れなどのショックがかかり味が壊れたりと、色々考えられることはあります。

この謎はいずれ何としても解明したいと思っています。

 

さて、ウルケルは日本では大きい酒屋さんなら置いてある可能性がある、というレベルの扱いです。成城石井とかにはたまに置いてあります。

また、鮮度等の観点からあまりオススメしませんがAmazonでも買えます。1本、6本、24本とありますね。先日気付いておったまげたのですが、なんとウルケルのダッシュボタンがありました(24本用)

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私もあったらいいなーとは妄想してたんですが、まさか現実に出来るとは。

でも個人で買うのはあまりオススメしません。24本でしか買えず、置き場所にも困りますし、鮮度が良いうちに消費し切れないので。

1本から買えるなら私が廃人になります。ビールクズ製造ボタンになります。

 

次は飲めるお店の紹介です。

2017年9月現在でウルケル飲めるお店は私の知る限りで以下のようになります。私が東京住みなのもありますがやはり東京中心です。

○東京

ハイバリー(新宿御苑前)
https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/tokyo/A1304/A130402/13200476/top_amp/
ビアバーです。冬季(10月〜5月)に空輸樽生を提供します。「プラハで飲めるのと同じ味」というのをウリにしており、本当にそうでした。
期間限定ではありますが、どこまでも品質と味を突き詰めた最高のものが飲めます。ぜひ一度お試しあれ。
このお店では「ピルゼンスキー・プラズドロイ」と呼ばれていますのでご注意を。
裏メニュー的な扱いで「ムリコ(ミルコ)」も出してくれます。 

 

・「TALE'S ALE HOUSE」(本郷三丁目)

http://www.tails1998.com/hongo.php

ここは空輸便の樽生が売りです。美味しいウルケルならここですね。また、ここでも泡々の「ミルコ」が楽しめます。

 

・「だあしゑんか」(四谷三丁目)

http://dasenka.jpn.org/bar/map.html

チェコはじめ東欧料理屋さんです。毎週水曜に開封する樽生にありつけます。ここも「ミルコ」があります。

 

・セドミクラースキー(代々木上原)

http://sedmikrasky.com/?cat=4

チェコ料理屋さんです。瓶が置いてあります。

 

・池袋の風(池袋)

http://www.kazetogenki.com/6046/

世界中のビールが飲めるお店です。サイトでは樽生を謳ってましたが私が行った時は瓶しかなかったです。

 

世界のビール博物館 東京スカイツリー

http://www.world-liquor-importers.co.jp/tokyo/

スカイツリーの下、ソラマチにあります。

瓶のが飲めるだけでなく、販売しているので持って帰ることも出来ます。

 

○神奈川

・Pivo屋(保土ヶ谷)※休業中、引っ越し予定

http://www.pivo-ya.com/menu/

行ったことなし。相当こだわりがあるようです。

 

○千葉

・Cluster(柏)

http://cluster-kashiwa.com/

行ったことなし。ここは空輸樽生があるようです。

 

○愛知

イスタンブールカフェ(大須)

https://s.tabelog.com/aichi/A2301/A230105/23054220/dtlmenu/?photo=1

名古屋旅行中に偶然発見しました。神様のお導き?空輸樽生です。

 

ピルゼン(新栄)

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/aichi/A2301/A230104/23008637/top_amp/

ドイツ料理屋さんです。真面目に読んで頂いた方ならお店の名前にニヤッとくることでしょう。ツイッターのフォロワーさんから好評でした。私は行ってません。

 

○大阪

世界のビール博物館 グランフロント大阪

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27070799/top_amp/

ほか梅田には数軒飲める店があるようです。

 

私が今知っているのは以上です。

 

東京のお店、実は新宿御苑前-四谷三丁目-本郷三丁目-池袋と丸ノ内線沿線に多いんですよね。これはウルケル線と呼んでも過言ではないのでは?(過言)

 

そして朗報なのですが

なんと、日本のアサヒがピルスナーウルケルの販売権を買収しました!

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO18007780S7A620C1TJ2000/

これにより、来年2018年から日本でウルケルの流通が増えることは間違いありません。

 

(追記)2018年4月から出回るそうです。プレミア価格で、しかもチェコで作られた輸出用のものを船便で運んできたものになりますが、今までよりは格段に流通は増えます。

 

代わりにスーパードライとかがヨーロッパに出ていくことにもなります。

ウルケルの素晴らしさを1人でも多くの人が知ってくれることを願ってやみません。

あ、今さらですけど私ウルケルの会社(SABミラー社)からビタ一文も貰ってませんからね。くれないかなぁ。

 

ここでウルケルの宣伝動画をどうぞ。(1分間です)

https://youtu.be/Ujp2OGVpKb8

チェコ語で何を言ってるのかサッパリではあるのですが、

ウルケル175周年を記念したもので、

チェコの人々が、二重帝国時代→チェコスロヴァキアによる支配→ナチスの支配→ソ連の支配とプラハの春→冷戦終結民主化チェコとして独立→自由と繁栄を謳歌 という苦難と栄光の歴史を、どんな時もウルケルと共に歩んできたことが伺えます。

皇帝フランツ・ヨーゼフ1世や音楽家スメタナが飲んでいる描写もありますね。

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そして忘れず一つ言わせて頂きたいのですが、

ウルケルの風味はとても繊細で嫋やかです!

ウルケルは生き物でナマモノです!

鮮度の悪いウルケルはただの苦汁です!!

あと日本よりチェコで飲んだ方が美味しいです!

ピルスナー・ウルケルはいいぞ。

 

では最後に乾杯しましょう!

チェコ語で乾杯はNa zdraví ナズドラヴィー!(健康に)と言います。

一緒に飲む人と目を合わせ、一度ジョッキを机にゴトッとつけてから口に運びます。

ビールを飲む時には騒がずに、コーヒーでも飲むかのように落ち着いて飲むのがチェコ流です。

それでは皆さん

ナズドラヴィー!

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