ヴァーツラフのブログ

改名しました(2020/09/05)

HoI4二重帝国AAR⑩1943年

「それでは今年も始めていきましょう」

「今回ずいぶん更新まで時間かかったな。何があったんだ?」

iPhoneCivilizationにハマって時間を溶かしてました(小声)」

「(腹パン)」

「オフッ!」

「なにやってんだオメーは!」

「旅行で長時間のフライトになるから時間潰すために何か欲しくて…」

「あのさぁ…」

 

「さて、気を取り直して前回のおさらいだ。前回我が国は、ソ連フィンランドの戦争に介入する形でソ連と開戦。あわや滅亡の危機に追い込まれたが、60個師団を包囲殲滅しドナウの奇跡というべき大逆転勝利を成し遂げた」

「1月1日現在では、冬季のため全軍は停止させています。敵も一切動きはありません」

「これが現在の戦線だ。向かい合っている師団数では向こうが1割から2割上だな」

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「この暇な状況を利用して、再編成と軍需生産の見直しを行いました」

「戦闘中はこういったことに気を配る余裕は無くなるからな。冷静なタイミングのうちにする準備が勝敗を決する」

「生産過剰になっている装備から、目下いくらでも必要になっている戦闘機に軍需工場を割り当て直しました」

「また、たんまり貯まった陸軍と空軍の経験値で、中戦車と戦闘機の大々的な改良を行いました」

「武装も装甲も航続距離もマシマシにしたのにほとんど信頼性が下がらない素敵仕様だ。これを我が帝国の決戦兵器として採用し、今の生産ラインは全部これに置き換える」

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「さて、時間を進めてっと…」

「ふと思ったのですが、我が国は案外世界で最初にソ連を国家として承認してたりしそうですよね」

「そうだな。仮にWW1の単独講和に成功したとしても、協商国からも同盟国からもいつ狙われてもおかしくないし、国内がガッタガタで準内戦状態なのは目に見えているからな」

「帝国とソ連でお互い国内に首を突っ込まないことを条件に国家承認、大いにありそうな話だと思うのです」

「…と中の人は体力作りのため毎週通っているプールで泳ぎながら妄想していた。全く、お粗末な頭で何を考えているんでしょう」

「どうして36年に完全体二重帝国が存在するのかは考えないようにしよう、と最初に言ってたのは何だったんだ」

「でもやっぱり気になるじゃないですか」

 

「攻勢の準備に余念がない中、3月17日にイギリスが今度はクリミア半島に突然上陸しているのを確認しました」

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赤軍もスカスカだったようで、瞬く間に半島を押さえたようだな」

「便乗して攻勢をかけますか?」

 「うーん、まだロシアは泥濘期だろう?でもこの機会を活かさないというのも…」

「そうだ、東ドイツでの包囲殲滅だけ先にやっておこうか。早く装甲軍を他所に動かせるようにしたい」

「了解しました。それでは限定的な攻勢を発動します」

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「突破に成功!5日でバルト海に到達し、西側に取り残された敵、およそ30個師団を包囲しました」

「決戦兵器の威力が示されたな!」

 

「2週間ほどかけて殲滅しました。いくらか海路で逃げられたようですが、それでも25個師団はカタいですね」

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「損害はソ連3.26Mに我が国319k。キルレシオは10:1に達しました」

「師団数も、開戦時はおよそソ連450対我が国150と3:1の劣勢だったが、今は376対177と約2:1まで差が縮まったぞ」

「これは…勝てるかも知れませんね!」

 

「一応他の戦線も覗いてみようか。イタリアとリビアは降伏したから、極北戦線は…」

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「なんか味方が10個師団ほど包囲されてますが、地形もインフラも悪い所ですし、狭い所ですし、後ろにも兵力はいるので大丈夫でしょう。多分」

「まぁ大勢に影響は無さそうだな」

 

「次はスペイン戦線…ん?」

「どうした?」

「スペインと戦争状態じゃないです」

「えっ」

「どうやらスペインはソ連の傀儡国ではなかったようですね。従って戦争にもなってないと」

「えぇ…道理でフランスがどんどん遠征軍を送ってくれるわけだ…。もうフランス軍だけでウチの1軍24個師団を構成してるしな」

「今までずっと勘違いしておりました。申し訳ありません」

「お詫びに美味しいグーラッシュをどうぞ」

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「元になっているハンガリーのグヤーシュがスープなのに対して、オーストリアではシチューのようになっています」

「かつてのハプスブルク帝国の範囲で親しまれている料理だ。料理には歴史的な経緯が滲み出る」

 

「4月15日、戦艦と3隻目の空母が完成していました」

「戦艦は『Viribus Unitis』、空母は『Joseph Ⅱ』と命名したぞ」

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「かつての戦艦の名前の再使用ですね。Viribus Unitis(フィリブス・ウニティス)とは、ラテン語で『力を合わせて』を意味するフランツ・ヨーゼフ1世のモットーです」

「実に多民族帝国らしくて良いよな」

 

「4月29日、本格的な攻勢の始まる直前にちょうど陸軍ドクトリンの研究が終わりました。いよいよ最後のドクトリン『エアランド・バトル』です」

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ソ連に数で劣る以上、質で負けるわけにはいかない。しっかり頼むぞ」

「また、イギリス軍が南方の戦線をいつの間にか押し上げてくれていました。敵4個師団を包囲しています」

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「素晴らしい。幸先の良いことだな」

 

「そしていよいよ5月になりましたので、戦略的大攻勢を発動します」

「進めや進め!!」

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「攻勢は順調です!5月13日、キエフを再占領しました!」

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 「そのままあっさりとキエフ周辺でドニエプル川の渡河に成功しました!抵抗が微弱ですので、停止せず進撃を続行します!」

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「6月19日、リガを占領しました!」

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ソ連の天然の水堀、ダウガヴァ川〜ドニエプル川のラインを完全に突破したようだな」

 

「28日、今度はミンスクを占領しました!」

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「よーし!北方中央南方、いずれでもソ連の主要都市を奪ったな!」

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「攻勢は成功、かなり前進することに成功しました」

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 「これが7月1日時点での損害だが、キルレは広がる一方だ。1月と比較しても、ソ連はさらに1Mの損害を出し20個師団を減らしている」

「このまま一気に畳み掛けます!優勢な時に行けるところまで行くのが中の人の信条です」 

「それで何度足元を掬われてザンネンな事態を招いたと思ってるんだ、慎重に行くぞ」

「はい…」

 

「イギリスが占領した後、ソ連が奪い返したクリミア半島を再び占領するためにデンマークとフランスの遠征軍を差し向けたのですが、彼らがやってくれました!」

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「8月11日、クリミア半島の付け根で敵11個師団を包囲した。南方での優勢は明らかなようだな」 

「本当に遠征軍には頭が上がりませんね。彼らがいなければ去年滅亡していましたよ」

 「そのまま9月5日、セヴァストポリを占領!どうでも良いが中の人の誕生日だな」

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「あっ、そう(無関心)」

「…北方でもエストニア、ナルヴァ近郊で3個師団を包囲しました。中央でもモスクワの玄関口スモレンスクを陥落させました」

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「うむ、こういう小規模な包囲をどんどん決めていきたいな」

「大規模な包囲は痛快で楽しいのですが、去年滅亡寸前まで追い込まれた恐怖から冒険する気はしませんからね」

 

「よし…もう10月になる。冬季に入る前に敵に決定的打撃を与えておきたいな」

「既に前線はモスクワ近くまで達しました。ここはモスクワを狙うしかありません!めざせモスクワです!」

「よし!装甲軍を集めろ。タイフーン作戦発動だ!」

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「やりました!10月19日、ついに我が軍がモスクワに入城しました!しかも敵14個師団のおまけ付きです!」

「Moskau Moskau, wirf die Gläser an die Wand,
Russland ist ein schönes Land
Ho ho ho ho ho,hey!♪」(モスクワ、モスクワ、壁にグラスを投げつけろ ロシアは素晴らしい国だ ホホホホホ、ヘイ!)

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「モスクワで異常に熱くなっていますが、中の人はウォーゲーマーとしてモスクワに格別な因縁があるのです」

 「ここまでくるともはや中の人のリアルの内輪ネタなんだがな。この前のドイツ軍贔屓に関わってくる話なんだが、大学のサークルにいた時にバルバロッサ作戦のゲームでドイツ中央軍集団司令官をやったり、タイフーン作戦で第4装甲軍司令官をやったりして、モスクワを落とすことに並々ならぬ情熱を注いだのだ」 

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めざせモスクワを原語のドイツ語版でカラオケで歌えるようにするためにどれだけ練習したことか…」

「前回の中欧旅行ではモスクワで飛行機の乗り換えだったから着陸したのだが、中の人はイヤホンでこれを聴いてノリノリだったな」

「しかもそのシェレメチェボ国際空港はモスクワの北西部にあり、タイフーン作戦のゲームの時に自分の装甲軍で占領した所でしたから感動もひとしおでした」

「ともかくこれでソ連には決定的打撃になっただろう。もう冬だ、全軍停止!現在の線を維持せよ」

 「ソ連スターリングラードを臨時首都に定め、徹底抗戦の構えです」

「向こうも一度ウィーンを落とした。これでようやくおあいこになったな」

 

「全軍停止を命じましたが、南方のクリミアからコーカサスに進出したデンマーク軍から、自分たちの戦区には雪が降っていないため攻勢を続けさせて欲しいとのことです」

「よろしい、コーカサス方面のみ攻勢を続けよ!」

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「11月4日、アゾフ海沿岸部で8個師団を包囲してすぐさま殲滅しました!」

「損害は…ソ連6.08Mで師団数は308にまでなっているな。一方我が軍は403kで226個師団。最早我らの優位は明らかだ!」

「ドナウの奇跡がよほどソ連の致命傷になったんでしょうね…あれで全てが決まりました」

「いやいや、まだモスクワを落とした以外は史実のドイツ軍の最大進出ラインと大差ない…44年には赤軍はさらに強化されるし、まだ決まったと言うのは早計に過ぎよう」

 

「11月20日、『エアランド・バトル』の研究が完了。これで陸ドクは完成しました」

「ついに終わったか。長かった…この研究ラインは原子力方面に主に使うとしよう」

 

「12月28日、デンマークコーカサス方面軍がバトゥミに到達。これで黒海沿岸は全て押さえました!」

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「よーし、そろそろ彼らにも休んでもらおう。停止命令を出せ」

「はっ。これが12月31日の前線です」

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「帝国も広がったなぁ…」

「来年は、北方ではレニングラードの占領とフィンランドの解放、中央ではウラル山脈までの到達、南方ではスターリングラードおよびバクー油田の占領が目標になりますね」

「かなり押し込んだが、未だ兵力で劣勢なのに前線の距離は長くなる一方だ。絶対に油断なきように」

「果たして来年でこの墺ソ戦に決着を付けられるでしょうか…難しいところです」

「来年こそまた大逆転される危険も未だ残っている。まだまだ目が離せないぞ」

 「それではまた来年お会いしましょう!」