HoI4二重帝国AAR③1936年
「まずはNF(National Focus)です」
「NFにはポーランドのものが流用されていて、ちょいちょい名前が二重帝国風にアレンジされているぞ」
「初手は政治力を+120する『帝国の強化』です」
「技術研究は電子機械工学、基礎工作機械、建築Iの鉄板の内政三点セットだ。しばらく戦争するつもりはないのでな」
「また、このタイミングで陸軍ドクトリンをデフォルトの大規模作戦から優勢火力に変更します」
「やはり帝国の将兵は多民族国家ゆえの根深い言語問題を抱えており、最前線でのハイレベルな連携を要する大規模作戦や電撃戦は向いていないからな。さらに人的資源が決して多くない帝国がこれを温存し、帝国の世界に誇るシュコダの砲を活かせるのはこのドクトリンだろう」
「本音は?」
「いちばん強いからです…」
「最初からそう言いなさい、しかも優勢火力が力まかせで緻密じゃないような発言に聞こえますよ」
「正直すまんかった」
「しかも中の人は電撃戦ドクトリン信奉者だからそっち使いたいくせに…」
「ん、まぁ戦車は使うが米独ソほど工業力がないから戦車の強みをフルで活かせるわけじゃないからな。それに二重帝国がどんな理由で電撃戦ドクトリンに目覚めるんだよ」
「二重帝国も内線作戦は必須ですし、ブルシーロフやカポレットは目にしているはずですし、戦車の雛形
は帝国が作りましたが、それだけでは足りませんかねぇ」
「足りないと思うぞ」
「一番の問題は史実とメタを峻別出来てないお前だぞ」
「すまんかった(二度目)」
「茶番はこの辺として…建設は高地オーストリアに民需工場だ。軍需工場は後回しとする」
「しばらく戦争しませんし、長い目で見ればそっちの方が強いですからね」
「続いて生産だ、各種兵器の生産ラインにどれだけ軍需工場や造船所を割り当てるかを選ぶ」
「せっかく36年最新型の戦闘機とCAS(近接航空支援機)が使用可能なので、これを作っていきましょう。さらに趣味で軽戦車を発注しておきました」
「造船所5つは輸送船1、駆逐艦2、軽巡2としておいた。ついでに艦が完成し次第アドリア海艦隊に配属されるようにしておく」
「さらについでに、艦隊に司令官を配属し、何故かスプリトにいる艦隊を帝国海軍の母港プーラに呼び戻しておきました」
「次だ。兵器の生産で必要になる各種資源のうち、自国生産で賄ない石油とゴムを輸入しておく」
「資源を1枠8単位を輸入するごとに、交換で相手国には自分の民需工場を1つ差し出さなくてはならない。それは民需・軍需工場等各種の建設に利用できるので、輸入は基本的には弱小国から望ましいだろう」
「というわけで、石油はベネズエラ、ゴムはオランダ領東インドから輸入します」
「さらに次、徴兵と配備です」
「ここでは徴兵法に則った率(現在1.5%)で徴兵に適した国民を徴兵し、それに軍需工場で生産した兵器を装備として与え、一定期間訓練することで師団(軍事ユニットの単位)を作る」
「作るのは歩兵師団×2に山岳師団×2です」
「軍の経験値を貯めることで師団の編制を変えられますが、帝国の師団編制は初期から非常に優秀です」
「のちのち砲兵をはじめ支援大隊を付けていきます。採用した優勢火力の陸軍ドクトリンは砲兵が強くなるタイプのものですからね」
「ではいよいよ時間を進めよう。」
「ものすごいスピード(1日が2秒ちょっと)で時が進むなか、全陸軍を歩兵、山岳、快速の3つの軍に振り分けておきます。同じ兵種で固めて運用する方がやりやすいので」
「36年3月5日、イタリア-エチオピア戦争が決着しました」
「割とこのイタリアは優秀…かな?」
「3月11日、最初のNFが終わり、我が国は政治力が+120されました」
「この政治力を使って徴兵法や経済法を変更したり、政治顧問や研究機関を登用したりして様々な効果を得ていく」
「では政治力190のうち150を使い、政治顧問ミラン・ホジャを迎えます」
「彼は原則として1日+1される政治力の増加を+15%する効果を持つ。政治力がモリモリ溜まるぞ」
「ミラン・ホジャは史実ではスロヴァキアの人物ですね。フランツ・フェルディナント大公率いるベルヴェデーレ・サークルに属したり、中欧連邦構想を唱えたり、チェコスロヴァキアで首相・外相・農相のポストを歴任したりした人です」
「この政治顧問のところは当MODで一番拘られているところだから、注目してくれるとありがたい」
「また、各国でもNFが取得され、ドイツから歴史イベント『ラインラント進駐』が発生しました。まぁ時報ですな」
「HoI4ではこのように、NFを取得した結果として歴史イベントが発生する。NF1つには原則70日を要し、史実AIがONなら概ね史実通りの日にちに歴史イベントが発生する。たまにAIが史実とは違う選択肢を選び、変な世界線に入ることもあるがな」
「たとえば今回のラインラント進駐では、そもそも進駐を行うか否かをドイツが選択し、それを受けて開戦するか見逃すかをフランスが選択します。今回は史実通りフランスは抗議だけして実際には何もしませんでしたね」
「フランスの内情からすれば当然なのだが、そういう弱腰を取るからますますつけ上がるし、中東欧諸国からの信用を失うのだ。ま、今回はその中東欧諸国のほとんどは我が帝国に統合されているわけだが…」
「さて、次です。サクサクいきましょう。次のNFは産業研究が1つ日数が半分になる『産業支援』、さらに続けて『都市の拡張』を取り、『五カ年計画』、『国土防衛基金』へと進みます」
「研究は原則として産業や電子工学など内政系を取り、余力で歩兵装備等を利用する軍事系のものを取っていく」
「また政治力が150溜まったので、次は研究機関に工業系の企業オーストロ・ダイムラー社を迎えました。これで産業系技術の研究時間が-10%されます」
「内政には重要な効果です」
「次の次には軍事理論家のロタール・レンデュリックだ」
「彼は師団編制を変えるのに必要な陸軍経験値を毎日微増させ、長い日数を要する陸ドク技術研究の日数を-7%してくれます」
「僅かとはいえ、平時でも経験値が溜まるのは本当に助かりますね」
「レンデュリックは史実ではオーストリアの軍人で、アンシュルスでドイツ軍に移りWW2でも活躍した人物だ。枢軸を抜けたフィンランドが自国からドイツ軍を追い払ったラップランド戦争でのドイツ側の指揮官として有名だな」
「そして年の暮れも差し迫った12月16日、ドイツから防共協定のお誘いが来たので受諾いたしました」
ウチの国としてはナチもNGだがアカもNGだからな。当然だろう」
「我が国もNFが終わったので、次は『ウィーン中央駅』を取ります」
「ちょっと脱線…いやいや、語ろうか。これは、それまでウィーン南駅や西駅などから各方面に延びていた主要な鉄道路線の駅を、新たに中央駅を設けて一つに統合しようというものだ。東京のバスタ新宿と同じようなものだな」
「この構想は19世紀後半からずっとあったのですが、資金難により完成したのはなんと2015年と最近の話なのです」
「だがややこしいことに、この『中央駅』(Wien Hauptbahnhof ヴィーン・ハウプトバーンホフ)」とは別に、ウィーン・ミッテ駅(Bahnhof Wien Mitte)と言うのもあるのだ。日本語的にはこちらも『中央駅』だ」
「それぞれの『中央駅』は、ミッテの方は地理的にウィーンの真ん中にあり、ハウプトの方は普通の駅より上位にあるターミナル駅という意味なのだが…日本人には紛らわしくて仕方ねぇよ!かんしゃくおこる!!!!」
「何でこんなに詳しいのかと言うと、中の人が今度現地の中欧を旅行する予定(現在2017年5/11、旅行は6/21〜28)で、それに使うつもりで色々調べているからなんです」
「元々このブログはその旅行記に使うつもりで作ったものだ。このAARはそのためのブログへの習熟という側面もある」
「読者の皆様におかれましては、このAARも中欧旅行記もご覧頂ければ幸いに存じます」
「「ではまた次回!!」」