HoI4二重帝国AAR④1937年
「あけましておめでとうございます」
「では早速…建設に低地オーストリアでの軍需工場を発注しておいた。1年前に命じた高地オーストリアでの民需工場生産と並行して行う」
「1つの建設に使える民需工場は15までです。昨年1年間の工業化の成果でそれが上限に達し、余りが出たために2つ目の建設を行うわけですね」
「まず民需ありき、余力で戦に備える。国家として極めて健全で良いことだ」
「そんなヌルいこと言ってられる時代じゃないと思うんですがそれは…」
「さて、政治力がまた150溜まったので次の研究機関を雇う。戦車のタトラ社だ。史実のチェコスの企業だな」
「戦車の技術の研究時間を-10%、加えて戦車の装甲と対戦車攻撃力を+5%します」
「そして37年4月6日、ちょっと遅めのスペイン内戦が始まりました」
「スペインは共和派と国粋派に分かれしっちゃかめっちゃかです」
「HoI4ではHoI2と共和派と国粋派の色が逆なので、注意していないと見間違えることがある」
「国の政治体制によっては義勇兵を送ったり装備を送ったりと介入も出来るのですが、現在の我が国では不可能です」
「でも実際ウチの国はどっちつかずだな、どちらにも味方する理由は無いが…強いて言えば王党派もいる国粋派か?」
「いくらなんでもアウスブルゴ家(スペイン=ハプスブルク家)を復古しようとする王党派はいないと思うんですけど」
「まぁ直接ウチに関わりはないし放置で」
「さて、NFを引き続き『ウィーン中央駅』→『トランシルバニアへの投資』→『追加の研究枠 I』と取得していく」
「一方ドイツでは飛行船ヒンデンブルク号が火ダルマにならずに済みました」
「次の政治力は研究機関シュタイヤー・マンリヒャー社に使います」
「オーストリアの企業で、効果は歩兵装備などの研究日数を-10%だ」
「前にシュコダって言ってたのに登用しないんですか?」
「対空砲や対戦車砲を使わないからシュタイヤーの方が出番多いからね、仕方ないね」
「7月2日、アメリア・イアハートが世界一周飛行を達成しました」
「やさしい世界かな?」
「ウチの国にも寄ってくれたんでしょうか」
「調べたら赤道上世界一周飛行とのことだ、関係無かったな」
「NF『研究枠の追加 I』が終了しました、このまま次の研究枠追加まで進み続けます」
「良きに計らえ」
「7月14日、ソ連で大粛清が始まりました」
「ウチに逃げ込んでくれば手厚く迎えてやろう」
「赤軍への大粛清の主目標はキエフ軍管区だったらしいので、ウチとは国境接してますからね」
「7月19日、ちょっと遅めの盧溝橋事件です」
「天津租界に注意するよう言っておけ」
「(再現されて)ないです」
「11月11日、キリの良い日にスペイン内戦が早くも国粋派の勝ちで終了しました」
「チラチラ見ていたが、細かい包囲殲滅を何度か決めていたな。ドイツやイタリアからの援軍だと思うが、枢軸陣営はやってくれそうかな」
「さてどうでしょうか…。そして今のウチの国にはこっちの方が重要なんですが、スペイン内戦終結と日中戦争の開始で、国際緊張度が15%を超えました」
「よろしい、ただちに貯めておいた政治力で経済法を民間経済から部分動員に変更しろ」
「どう変わるのですか」
「持っている民需工場は建設に全部使えるわけではなくてな。民間経済なら、民需工場の30%は消費財として国民の必要最低限の生活物資を生産するために差し引かれている」
「だが経済法を部分動員に変更すると、それが20%に減るのだ。非常時だから切り詰めろ、贅沢は敵だとなるわけだな。差の分は建設に使えるから、ひいては兵器になっていく」
「世界中でそんなこと始めたら大不況待ったなしでしょうし、国民の不満とかは無いんですか?」
「生憎このゲームは戦争ゲーにつき、そんなものはない。HoI2の国民不満度みたいなのもないしな」
「えぇ…(困惑)」
「ぐんくつの音が聞こえるなか、航空機が貯まったのでウィーン近郊の空軍基地に、戦闘機300とCAS(近接航空支援機)100による第1航空艦隊を結成し配備しました」
「航空艦隊というのは中の人の脳内設定でゲーム上にそんなものはないが、素晴らしいことだ。k.u.k.Luftwaffeの輝かしい栄光の大きな一歩になるな」
「12月1日、宿敵イタリア王国がユーゴスラヴィア領の要求を宣言しました。イタリア系住民の多いダルマツィア沿岸地方はイタリア領であるべきだ、という話ですね。…ん?」
「いや、ちょっと待てよ。ダルマツィア沿岸の持ち主ってこのMODではユーゴじゃなくウチだろ」
「あっ…(察し)」
「これは対象をウチに書き換えるか、イベントそのものを全く違うものに変えてもらわないとですね」
「まぁ、そういう修正点が見つかったという点でこのプレイには意義があったというものだろう」
「そう考えるべきでしょうね」
「では、1937年はこれで終わりだ。また来年!」